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1位と2位は“2兆円”超え…富豪オーナーの資産総額ランキング

2021.03.02

サッカークラブを保有する大富豪たち [写真]=Getty Images

 プロサッカー選手は世界中の子どもたちが夢見る職業だが、近年は彼らを支えるクラブオーナーも人気職業の一つだろう。元イングランド代表MFデイヴィッド・ベッカムはメジャー・リーグ・サッカー(MLS)のインテル・マイアミで共同オーナーを務め、元スペイン代表FWダビド・ビジャも、2022年からアメリカ2部相当のUSLプロフェッショナルリーグに参入するクイーンズボロFCでオーナーを務めている。世界中の億万長者たちの間で、サッカーは魅力的な投資対象となっており、“外国人オーナー”はもはや珍しい存在ではなくなった。

 では、サッカー界を代表するオーナーと言えば、誰なのか。イギリス紙『ザ・サン』が世界のサッカークラブチームの富豪オーナーを資産総額ごとのランキングで発表しているので、紹介しよう。

[写真]=Getty Images

10位


ロバート・クラフト(79歳/アメリカ出身)
ニューイングランド・レボリューション
推定資産:60億ドル(約6400億円)

 第10位にランクインしたのは、アメリカの実業家であるクラフト氏。MLS(メジャー・リーグ・サッカー)に属するニューイングランド・レボリューションのオーナーを務め、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の強豪ニューイングランド・ペイトリオッツも保有している。アメリカ、カナダ、メキシコでの共同開催が決まった2026年ワールドカップの招致委員会で名誉会長を務めるなど、大きな影響力を持つ人物だ。

9位

チャン・チントン氏(手前)と息子のスティーヴン・チャン氏(奥)


チャン・チントン(57歳/中国出身)
インテル
推定資産:76億ドル(約8100億円)

 中国・南京に本拠を持つ『蘇寧グループ』の代表で、2016年にインテルの株式の68.55%を2億7000万ユーロ(現レートで約347億円)で取得し、クラブの経営権を握った。現在、会長を務めるのは、息子のスティーヴン・チャン氏。『蘇寧グループ』は昨季の中国王者である江蘇足球(※スポンサー名の使用不可となったため、今季に江蘇蘇寧から名称変更)も保有していたが、先日の運営停止発表により、チャン・チントン氏は“渦中の人”として注目を浴びている。

8位


ナセル・アル・ケライフィ(47歳/カタール出身)
パリ・サンジェルマン
推定資産:80億ドル(約8500億円)

 言わずと知れたパリ・サンジェルマン(PSG)の会長。カタールの実業家で、自身がトップを務める『カタール・スポーツ・インベストメント』を通じてPSGを保有する。元テニス選手という肩書を持ち、様々なスポーツを放送する『beINメディアグループ』の会長やアジアテニス連盟の副会長など要職を歴任している。

7位


スタン・クロエンケ(73歳/アメリカ出身)
アーセナル
推定資産:90億ドル(約9600億円)

 アメリカの富豪で、2008年9月からアーセナルの経営陣に参加している。2011年、同氏はダニー・フィッツマン氏とニーナ・ブレイスウェル・スミス女史から株を譲渡され、63パーセントの株を取得してオーナーとなった。自身の名を冠したスポーツ・エンターテイメイント会社を通じて、MLSのコロラド・ラピッズやNFLのロサンゼルス・ラムズなど複数のスポーツクラブを所有する。

6位


フィリップ・アンシャッツ(81歳/アメリカ出身)
ロサンゼルス・ギャラクシー
推定資産:100億ドル(約1兆700億円)

 アンシャッツ氏は石油、鉄道、不動産などで財を成した大富豪で、MLSの創設にも携わった人物。元イングランド代表MFのデイヴィッド・ベッカムをアメリカに呼び寄せた人物としても知られている。過去にはMLSの複数クラブを所有しており、ニューヨーク・レッドブルズの前身のクラブ、メトロスターズでもオーナーを務めた。

5位


ロマン・アブラモヴィッチ(54歳/ロシア出身)
チェルシー
推定資産:120億ドル(約1兆2800億円)

 今では珍しくなくなった外国人オーナーの先駆けで、2003年に4億ポンド(現レートで約590億円)でチェルシーを買収すると、ポケットマネーでスター選手を次々に獲得し、チェルシーを世界的な強豪クラブへと変貌させた。数々の無茶ぶりが賛否両論を巻き起こしたが、17年以上もクラブに投資し続ける姿勢からは確かな“サッカー愛”を感じることができるだろう。

4位


ディートマー・ホップ(80歳/ドイツ出身)
ホッフェンハイム
推定資産:130億ドル(約1兆3900億円)

 企業向けのソフトウェア大手『SAP』の創設者の1人で、ドイツサッカー界における商業化の象徴的存在として批判の声を浴びることも多い。だが、自身もユースチームに在籍した生まれ故郷のクラブを8部時代から約30年も援助し続けている。昨年発表されたデータによると、ドイツで8番、世界で72番目の富豪だという。

3位


アンドレア・アニェッリ(45歳/イタリア出身)
ユヴェントス
推定資産:140億ドル(約1兆5000億円)

 1923年以来、ユヴェントスを所有するアニェッリ家のメンバーで、2010年に同クラブ会長に就任。昨年10月に就任10周年を迎えた。その間、チームはリーグ9連覇を達成するなど大きな成功を収め、ピッチ外では新スタジアムの建設やクラブエンブレムの変更など、様々な改革を行ってきた。欧州クラブ協会(ECA)のトップも務めている。

2位


ディートリッヒ・マテシッツ(76歳/オーストリア出身)
ライプツィヒ
推定資産:190億ドル(約2兆300億円)

 大手飲料メーカー『レッドブル』社の創業者の一人で、サッカーやF1など様々なスポーツクラブを所有している。2009年に創設され、昨年のチャンピオンズリーグでベスト4進出の偉業を成し遂げたライプツィヒも、マテシッツ氏の会社がスポンサードしているクラブだ。

1位


シェイク・マンスール・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン(50歳/UAE出身)
マンチェスター・C
推定資産:200億ドル(約2兆1300億円)

 2008年にマンチェスター・Cを買収した投資会社『アブダビ・ユナイテッド・グループ』のトップで、アラブ首長国連邦(UAE)の最大の首長国であるアブダビを統治する王族の一人。メディアの前にはほとんど姿を見せないが、莫大な資金を投資することでクラブの大型補強を可能にし、マンチェスター・Cを“勝ち組”へと変貌させた。同氏が代表を務める『シティ・フットボール・グループ』は、横浜F・マリノスともパートナーシップ契約を結んでいる。

(記事/Footmedia)

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