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南野拓実もOBの一人…ザルツブルクの高額売却選手でランキングを作ったら?

2020.07.09

ザルツブルク史上最も高く売れた選手は? [写真]=Getty Images

 ライプツィヒは8日、姉妹クラブとして知られるザルツブルクから韓国代表FWファン・ヒチャンを獲得したと発表した。ドイツメディア『キッカー』によると、移籍金は推定900万ユーロ(約11億円)。ボーナス込みで1400万ユーロ(約17億円)まで上がる可能性があるという。近年、育成クラブとして成果を上げているザルツブルクから、また一人有能なタレントがステップアップを果たした。

 ではザルツブルク史上、最も高く売れた選手は誰なのだろうか。今回は移籍情報サイト『transfermarkt』を参照し、高額売却ランキングトップ10を紹介する。

 なお、移籍金900万ユーロのファン・ヒチャンは18位にランクイン。今冬リヴァプールへ移籍した日本代表FW南野拓実は850万ユーロ(約10億円)で19位に名を連ねている。

※カッコ内は(国籍/ポジション/現在の年齢)
※日本円は7月9日のレートで換算

▼10位タイ

ケヴィン・カンプル(スロベニア/MF/29歳)
移籍金:1200万ユーロ(約15億円)
移籍先:ドルトムント(2015年冬/当時24歳)

[写真]=Getty Images


 2012年夏にザルツブルクに加わったカンプル。リーグと国内カップ戦の2冠を果たした2013-14シーズンの中心メンバーとして活躍し、2015年1月にドルトムントに引き抜かれた。その後レヴァークーゼンを経て、2017年からはライプツィヒに在籍し、再びレッドブル傘下のクラブでプレーしている。

ハネス・ヴォルフ(オーストリア/MF/21歳)
移籍金:1200万ユーロ(約15億円)
移籍先:ライプツィヒ(2019年夏/当時20歳)

[写真]=Getty Images


 ファン・ヒチャンの前に、ザルツブルクからライプツィヒへと移籍したのがヴォルフだ。ユース時代からザルツブルクに所属し、トップチームでは南野と共演。攻撃陣の一角として、リーグ6連覇に貢献した。ただ今シーズンから加わったライプツィヒでは、ケガの影響もあって公式戦5試合の出場にとどまり、来シーズンはレンタルによる武者修行が噂されている。

ディアディ・サマッセク(マリ/MF/24歳)
移籍金:1200万ユーロ(約15億円)
移籍先:ホッフェンハイム(2019年夏/当時23歳)

[写真]=Getty Images


 ザルツブルクで守備的MFとして活躍し、昨年夏ホッフェンハイムにステップアップ。移籍金1200万ユーロはホッフェンハイム史上最高額だった。その期待に応えるように今シーズンのリーグ戦21試合でピッチに立ち、来シーズンのヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得したチームを支えた。先日行われたインタビューで子供の頃からマンチェスター・Uのファンだったと明かしており、将来的には“赤い悪魔”のユニフォームに袖を通す日が来るかもしれない。

▼9位

シュテファン・ライナー(オーストリア/DF/27歳)
移籍金:1250万ユーロ(約15億円)
移籍先:ボルシアMG(2019年夏/当時26歳)

[写真]=Getty Images


 ザルツブルクで右サイドバックのレギュラーを務め、4度のリーグ制覇を達成。この活躍が認められ、昨年夏にマルコ・ローゼ監督とともにボルシアMG入りを果たした。新天地でも定位置をつかみ、リーグ戦31試合に出場。来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)出場権確保に大きく貢献した。

▼7位タイ

ホナタン・ソリアーノ(スペイン/FW/34歳)
移籍金:1500万ユーロ(約18億円)
移籍先:北京国安(2017年冬/当時31歳)

[写真]=Getty Images


 エスパニョールやバルセロナBに在籍していたソリアーノは、2012年1月にザルツブルクへ加入。2013-14シーズンにはELで得点王に輝くなど、欧州の舞台でも輝きを放った。2017年2月に中国の北京国安へ移籍すると、サウジアラビアのアル・ヒラルでもプレー。昨年夏にスペイン2部のジローナと契約を結び、7年ぶりの母国復帰を果たした。

ザヴェル・シュラーガー(オーストリア/MF/22歳)
移籍金:1500万ユーロ(約18億円)
移籍先:ヴォルフスブルク(2019年夏/当時21歳)

[写真]=Getty Images


 ザルツブルク生え抜きのシュラーガー。主にセントラルMFとしてプレーし、トップチームではリーグ4連覇を成し遂げた。昨年夏に移籍する際には、ローゼ監督とともにボルシアMG入りする可能性もあったが、ヴォルフスブルクに加入。2012年から2年間、ザルツブルクでコーチを務めた経験を持つオリヴァー・グラスナー監督の指導を受けることを選んだ。

▼6位

モアネス・ダブール(イスラエル/FW/28歳)
移籍金:1700万ユーロ(約21億円)
移籍先:セビージャ(2019年夏/当時27歳)

[写真]=Getty Images


 ダブールは2016年夏にザルツブルクに加入し、点取り屋として活躍。2017-18シーズンのELでは5得点を挙げてクラブ史上初の4強入りに貢献し、昨年夏にセビージャへと引き抜かれた。しかしスペインではほとんど出番がなく、わずか半年で退団。今冬に、サマッセクと並ぶクラブレコードの移籍金1200万ユーロでホッフェンハイムに加わった。

▼4位タイ

ドゥイェ・チャレタ・ツァル(クロアチア/DF/23歳)
移籍金:1900万ユーロ(約23億円)
移籍先:マルセイユ(2018年夏/当時21歳)

[写真]=Getty Images


 酒井宏樹の同僚としてマルセイユでプレーするチャレタ・ツァルも、ザルツブルクOBの一人だ。2015年1月にザルツブルクに加入すると、センターバックとして高いパフォーマンスを見せ、フランスの名門クラブへの移籍を勝ち取った。今シーズンはマルセイユで最終ラインのレギュラーを務め、7シーズンぶりとなるCL出場権獲得に貢献した。

アマドゥ・ハイダラ(マリ/MF/22歳)
移籍金:1900万ユーロ(約23億円)
移籍先:ライプツィヒ(2019年冬/当時20歳)

[写真]=Getty Images


 ハイダラもザルツブルク経由、ライプツィヒ入りを果たした選手の一人。リヴァプールへ移籍したナビ・ケイタの後継者として昨年1月にライプツィヒと契約を結び、ケイタがつけていた“背番号8”を継承した。新天地ではレギュラーを確保するには至っていないが、コンラッド・ライマー(23歳)やダニ・オルモ(22歳)といった同世代の選手たちと切磋琢磨している。

▼3位

アーリング・ハーランド(ノルウェー/FW/19歳)
移籍金:2000万ユーロ(約24億円)
移籍先:ドルトムント(2020年冬/当時19歳)

[写真]=Getty Images


 今冬にドルトムントへ移籍したハーランドは3位にランクイン。冬の移籍金としてはザルツブルク史上最高額だが、現在の活躍ぶりを考えると“格安”と言っても過言ではないだろう。ザルツブルクに在籍した1年で残した成績は、公式戦27試合出場29ゴール。1試合1ゴール以上のペースで得点を挙げ、20歳を迎える前にステップアップを果たした。

▼2位

サディオ・マネ(セネガル/FW/28歳)
移籍金:2300万ユーロ(約28億円)
移籍先:サウサンプトン(2014年夏/当時22歳)

[写真]=Getty Images


 ザルツブルクの卒業生として最も大きな成功を収めた選手だろう。2012年に20歳でザルツブルクに入団し、22歳でサウサンプトンと契約。その2年後にリヴァプールへのステップアップを果たすと、昨シーズンはCL、今シーズンはプレミアリーグで優勝を味わった。現在の市場価値は1億2000万ユーロ(約146億円)と、ザルツブルク加入直後の200万ユーロ(約2億4000万円)に比べて60倍に跳ね上がっている。

▼1位

ナビ・ケイタ(ギニア/MF/25歳)
移籍金:2975万ユーロ(約36億円)
移籍先:ライプツィヒ(2016年夏/当時21歳)

[写真]=Getty Images


 ザルツブルク史上、最も高値で売れた選手はケイタだった。2016年夏のライプツィヒ加入時に支払われた移籍金は2975万ユーロ。これはライプツィヒにとってもクラブ史上最高額での取引だった。また、2018年夏には移籍金6000万ユーロ(約73億円)でリヴァプールに加入し、ライプツィヒにとってはクラブ史上最高額での売却となった。つまりケイタは、ライプツィヒが“最も高く買った”選手であると同時に“最も高く売った”選手でもある。

(記事/Footmedia)

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