2019.11.22

人種差別に反発して退場のタイソンに1試合の出場停止処分…選手協会は「失望」

タイソン
2013年からシャフタールでプレーしているタイソン [写真]=Bongarts/Getty Images
サッカー総合情報サイト

 人種差別に反発して退場処分となったシャフタールの元ブラジル代表FWタイソンが、ウクライナサッカー協会(UAF)から1試合の出場停止処分を言い渡された。

 タイソンは、10日に行われたウクライナ・プレミアリーグ第14節の宿敵ディナモ・キエフとの一戦で、終盤に相手選手にファウルを犯すと、相手サポーターから人種差別的なチャントを浴びせられた。それに対してタイソンは、相手サポーターが陣取るスタンドにボールを蹴り込み、中指を立てるジェスチャーで反発。主審はこの一連の行為に対してレッドカードを提示し、退場処分となった同選手は涙を流しながらピッチを後にしていた。

 UAFは21日、退場となったタイソンに1試合の出場停止処分を科したことを公式サイトで発表。FIFPro(国際プロフットボール選手協会)は、同選手に対するレッドカードの取り消しをUAFに求めていたが、撤回はされなかった。さらに、ディナモ・キエフには50万フリヴニャ(約230万円)の罰金と1試合の無観客試合(今シーズン終了までの執行猶予付き)の処分が言い渡された。

 FIFProは同日に公式Twitterで、この処分に対する非難の声明を投稿。「タイソンに1試合の出場停止処分を科したUAFの決断にとても失望しています。人種差別の被害者への処分は、理解に苦しむことであり、このような恥ずべき行動をする人の思うつぼです」

 タイソンはディナモ・キエフ戦後、「僕の涙は憤りや拒絶感、無力感によるものだった。あの瞬間、僕は何もできなかった。だけど僕はこういったものと戦うために早く強くなるべきだと教えられている。権利と平等のために戦います」との声明を発表。これには、パリ・サンジェルマンのFWネイマールやマンチェスター・CのMFフェルナンジーニョ、ユヴェントスのFWドウグラス・コスタら同胞のブラジル人選手たちも支持を示していた。

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