FIFAの技術委員長就任が濃厚と見られるヴェンゲル氏 [写真]=Getty Images
名古屋グランパスやアーセナルでの指揮経験を持つフランス人監督のアーセン・ヴェンゲル氏が、FIFA(国際サッカー連盟)の役員に就任するようだ。11日、アメリカ紙『ニューヨーク・タイムズ』が報じた。
報道によると、ヴェンゲル氏はFIFAの技術委員長に就任することで合意したものの、正式な役職名は確定していないようだ。就任が正式に決まった場合、同氏は指導方法の基準改善の提案を行うほか、試合のプレー方法に直接的な影響を与える領域のルールに関してアドバイスを与えることになる。FIFAの広報担当者は詳細についての言及を避けているが、就任発表は近日中に行われるという。
現在69歳のヴェンゲル氏は、2018年夏に22年間に渡って指揮を執ったアーセナルの監督を退任。以降はフリーランスで幅広く活躍しているが、何度も監督業への復帰が噂されていた。そんな中、同氏はカタールTV局『beIN』の番組に出演し、去就について以下のようにコメントしていた。
「いくつかの素敵なオファーを断った。準備ができていないと感じていたからね。多分、私が(アーセナルの)監督をしていたとき、自分がどんなに“安全な場所”にいて、その他の世界から自分を遠ざけていたのか気付いてしまったからだろう」
「自分自身と世界の間に少し距離を置き、私はすぐに監督業へと戻ることをためらった。35年間も中断することなくやってきたんだ。時間はかかったが、“安全な場所”から離れて目を覚ますことができた。私が(いつ監督業に戻るか)正確に分かっていない場合、再びピッチの外から私を見ることになるだろう」
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト