2019.01.10

期待に見合う活躍はできている? 昨冬の高額移籍トップ10を振り返る

カリージョ、ウォルコット、ルーカス、トスン、マルティネス、バカンブ、オーバメヤン、ラポルテ、ダイク、コウチーニョ
2017-18シーズン冬に移籍した選手たち [写真]=Getty Images
「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

 シーズン中ということもあり、夏と比べるとあまり大きな動きを見せないのが欧州の冬のマーケット。しかし、FIFA(国際サッカー連盟)の公式データを管理するスイスのスポーツ研究国際センター(CIES)によると、昨冬の移籍市場で欧州5大リーグの各クラブが費やした移籍金総額は8億ポンド(約1100億円)を上回ったという。これは史上最高額で、ビッグディールが次々に成立した。

 あれから1年。高額な移籍金と引き換えに新天地へやってきた選手たちは、期待に見合う活躍ができているのか。イギリスメディア『Squawka』が8日に、2017-18シーズン冬に成立した高額移籍トップ10のここ1年間の成績を紹介している。

*移籍金は『Squawka』参照
*新天地での成績は1月8日時点のもの
*日本円は、1月10日時点のレートで換算

写真=Getty Images

■10位 ギド・カリージョ

ギド・カリージョ

移籍先:モナコ(フランス)→サウサンプトン(イングランド)
移籍金:1910万ポンド(約26億円)
新天地での成績:10試合0得点(公式戦)

昨冬にクラブ史上最高額となる移籍金でサウサンプトンに加入したアルゼンチン人FW。低迷していたチームの起爆剤となることが期待されたが、公式戦ノーゴールで1年目のシーズンを終えた。すると今季は、スペインのレガネスにレンタル移籍。リーガ・エスパニョーラの舞台では開幕18試合で5ゴールを挙げるなど、エースストライカーとしての役目を果たしている。

■9位 セオ・ウォルコット

セオ・ウォルコット

移籍先:アーセナル(イングランド)→エヴァートン(イングランド)
移籍金:2000万ポンド(約28億円)
新天地での成績:37試合7得点(公式戦)

昨冬に12年間在籍したアーセナルに別れを告げて、エヴァートンへ移籍したウォルコット。以降、1年間で公式戦7ゴールは物足りないが、常時試合に出場して「またサッカーが大好きになった」と笑顔を取り戻した。マルコ・シウヴァ新監督が就任した今季は“ジョーカー”として起用されることもあり、29歳になった今も自慢の快足を披露している。

■8位 ルーカス・モウラ

ルーカス・モウラ

移籍先:パリ・サンジェルマン(フランス)→トッテナム(イングランド)
移籍金:2500万ポンド(約35億円)
新天地での成績:39試合9得点(公式戦)

パリ・サンジェルマンでは、ネイマールやキリアン・ムバッペらの加入もあって出番が減少していたルーカス・モウラ。昨冬にトッテナムへの移籍を決断すると、華麗なる復活を遂げた。昨年9月には、マンチェスター・U相手に2ゴールを奪い、リーグ月間MVPを受賞。その翌月、2年半ぶりにブラジル代表に招集された。そして12月のバルセロナ戦では起死回生の同点ゴールを挙げて、チャンピオンズリーグ16強入りの立役者に。今やチームに不可欠な選手となっている。

■7位 ジェンク・トスン

ジェンク・トスン

移籍先:ベシクタシュ(トルコ)→エヴァートン(イングランド)
移籍金:2700万ポンド(約37億円)
新天地での成績:31試合7得点(公式戦)

ロメル・ルカクの退団以降、ストライカー不在に苦しんできたエヴァートンにとって、トスンはまさに“待望の選手”だった。しかし、この1年間で残した成績は31試合出場7得点。高額な移籍金に見合う働きをしたとは言い難い。マルコ・シウヴァ新監督が就任した今季はチーム内での序列を下げていき、リーグ戦では開幕21試合で6試合の先発出場にとどまっている。

■6位 イニゴ・マルティネス

イニゴ・マルティネス

移籍先:レアル・ソシエダ(スペイン)→アスレティック・ビルバオ(スペイン)
移籍金:2800万ポンド(約39億円)
新天地での成績:33試合0得点(公式戦)

昨冬、マンチェスター・Cに引き抜かれたアイメリク・ラポルテの後釜として、レアル・ソシエダからアスレティック・ビルバオに加入。ライバルクラブ間による“禁断の移籍”は、大きな衝撃と波紋を呼んだ。新天地でもレギュラーの座を確保し、昨年9月にはスペイン代表に復帰。個人としては実りある1年だったかもしれないが、チームは下位に低迷したままで喜びは半減か。

■5位 セドリック・バカンブ

セドリック・バカンブ

移籍先:ビジャレアル(スペイン)→北京国安(中国)
移籍金:3530万ポンド(約49億円)
新天地での成績:28試合23得点(公式戦)

昨冬、中国勢による“爆買い”のターゲットとなったリーガ・エスパニョーラ。なかでも話題を呼んだのが、ビジャレアルのエースとして活躍していたバカンブの引き抜きだった。中国サッカー協会が定める“関税100%ルール”によって、総額100億円近くの超大型移籍が成立。スペインサッカー史に残る移籍劇となった。そして、高額投資は今のところ大成功を収めている。移籍直後から得点を量産し、中国のカップ戦優勝にも貢献。まだ27歳ということもあり、欧州のビッグクラブ行きもありえなくはない。

■4位 ピエール・エメリク・オーバメヤン

ピエール・エメリク・オーバメヤン

移籍先:ドルトムント(ドイツ)→アーセナル(イングランド)
移籍金:5600万ポンド(約78億円)
新天地での成績:40試合26得点(公式戦)

ドルトムントのエースだった男は、アーセナルでも“新エース”の称号を手に入れた。昨季はシーズン途中の加入ながら、リーグ戦13試合に出場して10ゴールを記録。新体制が発足した今季も、開幕21試合終了時点で得点ランキングトップタイとなる14ゴールを挙げて、チームをけん引している。“新相棒”アレクサンドル・ラカゼットとのコンビは破壊力抜群。プレミアリーグ得点王のタイトルも十分に射程圏内だ。

■3位 アイメリク・ラポルテ

アイメリク・ラポルテ

移籍先:アスレティック・ビルバオ(スペイン)→マンチェスター・C(イングランド)
移籍金:5720万ポンド(約79億円)
新天地での成績:41試合3得点(公式戦)

昨冬、ジョゼップ・グアルディオラ監督が待ち望んだ「パスの出せる左利きのセンターバック」として、マンチェスター・Cに加入。80億円近い移籍金は物議をかもしたが、左サイドバックもこなす万能尾ぶりで、今ではペップ・サッカーに不可欠な選手となっている。昨年12月のチェルシー戦に敗れるまでは、出場24試合連続でリーグ無敗をキープ。“タリズマン(守り神)”としても有能だ。

■2位 フィルジル・ファン・ダイク

フィルジル・ファン・ダイク

移籍先:サウサンプトン(イングランド)→リヴァプール(イングランド)
移籍金:7500万ポンド(約104億円)
新天地での成績:49試合2得点(公式戦)

強さ、速さ、巧さを兼ね備えたファン・ダイクの加入が、リヴァプールを変えたと言っても過言ではないだろう。安定感に欠けていた守備は大きく改善され、今季はプレミアリーグで最少失点チームに。爆発的な攻撃力に加えて、強固なディフェンスが構築されたことで、開幕20試合無敗という偉業を成し遂げることができた。DF史上最高額となる100億円超の移籍金も、今では「安かった」と言えるかもしれない。

■1位 フィリペ・コウチーニョ

フィリペ・コウチーニョ

移籍先:リヴァプール(イングランド)→バルセロナ(スペイン)
移籍金:1億600万ポンド(約147億円)
新天地での成績:45試合15得点(公式戦)

昨冬に念願のバルセロナ移籍を果たしたコウチーニョ。ネイマールが抜けた穴を埋める活躍ぶりで、リーガ・エスパニョーラとコパ・デル・レイの2冠達成に貢献した。しかし、さらなる飛躍が期待された今シーズンは、「クラブ史上最高額の選手」に見合うパフォーマンスを発揮しているとは言い難く、ここにきて正念場を迎えている。

(記事/Footmedia)

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