ヨーロッパを代表する名門2チームが、3年連続プレシーズンで対戦することになった。2015年はバイエルンが主催するアウディカップで、昨年は今回同様インターナショナル・チャンピオンズカップで対戦している。
しかし公式戦に限ると、両者が最後に激突したのは10年も前のこと。2007年のチャンピオンズリーグ準々決勝だ。今振り返ると、あの試合は両チームにとってターニングポイントだったのかもしれない。
当時のバイエルンは、フェリックス・マガト監督の元でブンデスリーガ3連覇を目指すも国内で大苦戦を強いられ、シーズン途中に監督交代。結局チームは、ここ22年間で最低のリーグ戦4位に甘んじることになった。
一方のミランは、国内ではインテルに独走を許すも、CLでは抜群の安定感を発揮。結局、準々決勝のバイエルン戦も計4-2で制し、その勢いのまま決勝まで勝ち上がると、リヴァプールを下してイスタンブールの“悲劇”の借りを返し、7度目の欧州制覇を達成した。
あれから10年の歳月が経つ。バイエルンは建て直しに成功し、以降3度もCL決勝の舞台に立っている。一方でミランは、2007年を最後に準決勝にすら勝ち上がれておらず、近年は出場することさえ許されていない。