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【ICCプレビュー】チャンピオン同士によるカルチョ師弟対決

2017.07.25

 看板に偽りなし。シンガポールで開催される今回のインターナショナル・チャンピオンズカップの一戦は、イングランドとドイツの“チャンピオン”同士の対戦となる。

 この試合を前に、両チームのファンは何を思い返すだろうか。バイエルン・ファンは、地元開催となった2012年チャンピオンズリーグ(CL)決勝で終了間際に追いつかれてPK戦で敗れた屈辱が脳裏をよぎるだろう。一方でチェルシー・ファンは、再びPK戦決着となった2013年UEFAスーパーカップの敗戦を思い出すかもしれない。なぜならチェルシーは、その試合で未来のエースを失ったのだから。

 スーパーカップのPK戦で最後にPKを失敗した若手FWは、試合の数日後、まるで責任を取らされるようにローンに出された。その後、彼はエヴァートンで世界的なストライカーにまで成長。チェルシーも慌ててラブコールを送ったが、今夏ロメル・ルカクが新天地に選んだのはマンチェスターUだった……。

 そんな因縁を感じる対戦だが、やはり今回の試合で注目を集めるのはテクニカルエリアで巻き起こる“カルチョ対決”だろう。昨シーズン、欧州5大リーグを制した指揮官のうち実に3名がイタリア人。プレミアリーグでも、最近8シーズンのうち半分の4シーズンでイタリア人が優勝監督に輝いているのだ。そして、イングランドのトップリーグで初めて栄冠を手にしたイタリア人こそ、現在バイエルンを率いるカルロ・アンチェロッティなのだ。

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