88分、石山大地(14番)のゴールでアルビレックス新潟シンガポールが勝ち点3をつみあげた [写真]=アルビレックス新潟シンガポール
2016Sリーグ(シンガポールリーグ)第13節が10日に行われ、アルビレックス新潟シンガポールがウォーリアーズと対戦した。アルビレックス新潟シンガポールは9勝2分1敗(勝点29)、クラブ新記録となる7連勝で2位に勝点差7を付けて首位を走っている。一方のウォーリアーズは2勝6分5敗(勝点12)の7位。3月にアルビレックス新潟シンガポールに勝利して以降は、公式戦9試合未勝利と苦しい戦いを強いられている。
3週間の中断明け初戦、アルビレックス新潟シンガポールは前節同様の先発メンバーで試合に臨んだ。一方のウォーリアーズは、2013シーズンにアルビレックス新潟シンガポールに在籍したDF福田健人が先発出場した。
試合序盤は、ウォーリアーズがペースを握る。3分、右サイドでFKを獲得してゴール前に迫ると、7分には立て続けに2本CKを獲得。しかし、リーグ最少失点を誇るアルビレックス新潟シンガポールのDF陣が攻撃を弾き返す。
一方のアルビレックス新潟シンガポールは9分、中盤でボールをインターセプトした長崎健人が距離のある位置から狙う。意表を突いて一撃は、ゴールマウスを越えて先制点とはならなかった。16分にはハーフウェイライン付近でボールを受けた河田篤秀が力強いドリブルで突破。ペナルティエリア手前でスルーパスを送るが走り込んだ稲葉修土には合わなかった。
徐々にペースをつかみ始めたアルビレックス新潟シンガポールは24分、河田篤秀のスルーパスをペナルティエリア内で受けた乾が左足でシュートを放つ。左ポストに弾かれてしまうが、乾が跳ね返りを押し込みゴール。乾が、かつて在籍したウォーリアーズ相手にゴールを挙げてアルビレックス新潟シンガポールが先制する。
さらに26分、中央の長崎健人が左サイドの田中脩史へ送るとそのまま左足でグラウンダーのクロス。これに走り込んだ乾達朗が左足で落ち着いてゴール左隅へ流し込み追加点。乾の連続ゴールでアルビレックス新潟シンガポールが点差を2点へと広げた。
一方的な展開になるかと思われたが37分、ウォーリアーズは中盤でボールを奪うとそのまま中央からミドルシュートを決めてゴール。アルビレックス新潟シンガポール相手に今季初めて前半にゴールを奪い、反撃に出る。試合はそのまま2-1で後半へと折り返す。
後半に入ると50分、アルビレックス新潟シンガポールは左サイドの田中脩史が右足でクロスを送ると中央の河田篤秀がヘディングシュート。決定的だったが、GKの正面を突いてしまう。
58分には左サイドでFKを獲得すると長崎健人がファーサイドへ送る。藤原賢土がヘディングで折り返すと最後は免田朋己が右足で強烈なシュートを放つが、枠を越えてしまう。
アルビレックス新潟シンガポールの攻撃を凌いだウォーリアーズは65分、CKからボールを奪うと一挙にカウンターを仕掛けると最後はゴール正面からミドルシュートを決めて2点目。ウォーリアーズがついに同点へと追いつく。
2点差を追い付かれたアルビレックス新潟シンガポールは68分、乾達朗に代えて、地頭薗雅弥。77分に鎌田啓義に代えて、石山大地を入れて勝ち越しを狙う。81分、右サイド地頭薗雅弥の鋭いスルーパスをペナルティエリア内で受けた河田篤秀が反転から左足でシュート。しかし、ゴール右へ逸れてしまう。
83分、アルビレックス新潟シンガポールは最後の交代カードを切る。河田篤秀に代えて、三根和起を投入。すると88分、右サイドからのアーリークロスを三根和起がペナルティエリア内で落とすと走り込んだ石山大地が右足で押し込み3点目。昨日20歳の誕生日を迎えた石山大地がリーグ戦初ゴール、土壇場で勝ち越しに成功する。
アディショナルタイム4分をそのまま守り抜いたアルビレックス新潟シンガポールが3-2で勝利。アルビレックス新潟シンガポールがクラブ連勝記録を8へ伸ばし、リーグ後半戦初戦を飾ることに成功した。
【スコア】
アルビレックス新潟シンガポール 3-2 ウォーリアーズ
【得点者】
1-0 22分 乾達朗(アルビレックス新潟シンガポール)
2-0 24分 乾達朗(アルビレックス新潟シンガポール)
2-1 37分 ニコラ・ラク(ウォーリアーズ)
2-2 65分 ジョナタン・ベーエ(ウォーリアーズ)
3-2 88分 石山大地(アルビレックス新潟シンガポール)
By サッカーキング編集部
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