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SVホルンが3部優勝…実質オーナーの本田「世界に認知されるチャンス」

2016.06.04

優勝カップを掲げるホルンFW榊翔太(右) [写真]=©SV HORN

 日本代表FW本田圭佑ミラン)のマネジメント事務所であるHONDA ESTILO株式会社が経営権を持つSVホルンがオーストリア3部で優勝を果たした。4日、同事務所が本田のコメントを伝えている。

 オーストリア3部のレギオナルリーグに所属するSVホルンは、3日に行われた最終節でサンクトポルテンジュニアーズに5-1と勝利し、優勝が決定。昨年同クラブの経営権を取得したHONDA ESTILO株式会社が目標として掲げていた「1年で3部優勝、2部昇格」を有言実行した形となった。

 本田は、「いくつか重要な要因はありますが、初年度ということもあったので、先ずは組織作りに拘りました。日本から優秀な人材を複数派遣し、現地のオーストリア人が今までやって来たことに加えて我々の色を足していった。1年かけて戦える組織を作ろうと決めていました。予算もなく小さいクラブなりに哲学を大事にすれば勝てるというのを学べた大きな1年でした」と、1年間の取り組みと成果を振り返った。

 実質的なオーナーとして「ミランからは反面教師として参考にさせてもらっています(笑)」と述べると、「オーナーとは言っても現場にはいませんし、現場のチーム全員をリスペクトしながら意思決定するようにしています。ただ僕の最も大きな役割は優勝の立役者であるマネジメントチーム、監督ら現場スタッフとビジョンを共有し続け、これで満足と思わせない為のコミュニケーションが大事だと思っています」と、現場で活動するスタッフらを尊重していると述べた。

 日本人選手を6人抱え、(第21節に)4-0と快勝した翌日に監督を解任したホルン。日本化されるようにみえるクラブに現地からは批判もあったという。

「4-0で勝った後に決定したので、翌日に(シニシャ・)ミハイロヴィッチやミランの選手からも鬼だと大批判を受けたことは覚えています(笑) 」と明かしたように、当時ミランを率いていたミハイロヴィッチ監督や同僚も、本田の決断に驚いたようだ。

 だが本田は、「勝ち負けでなく満足できていなかったんで。優勝できていなかったら何を言われてたかわかりませんが。何度も言ってきていますが、ホルンはグローバルなクラブとして世界に認知されるチャンスです。今、日本人が増えてきているのは我々組織の現場のネットワークの少なさが表れているだけです。世界の若くて情熱のある選手に目を向け始めているので、いずれ多国籍集団になると思います。現地の批判は理解できるものです。変わるというタイミングでは、批判はつきものですから」と批判を受け入れ、クラブの未来を見据えている。

By サッカーキング編集部

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