2016.05.16

続々と逸材を輩出…“勝ち組”ベンフィカ、7年間で得た移籍金は約535億円

ベンフィカ
プリメイラ・リーガ3連覇を果たしたベンフィカ。今夏の移籍市場にも注目が集まる [写真]=Getty Images
サッカー総合情報サイト

 ベンフィカが15日、プリメイラ・リーガ(ポルトガル1部リーグ)にて史上最多勝ち点で3連覇を達成した。だが、強いのはリーグ戦だけではない。近年の移籍市場でも“勝ち組”ぶりを発揮している。

 ベンフィカの最有望株・ポルトガル代表MFレナト・サンチェスは、ブンデスリーガ史上初の4連覇を達成したバイエルンへ移籍することが決まった。移籍金は推定3500万ユーロ(約43億円)。ボーナス込みだと最大8000万ユーロ(約98億円)に上るとも言われている。

R・サンチェス

18歳のR・サンチェスは、5月10日にバイエルンへの移籍が発表された [写真]=Getty Images for FC Bayern

 下部組織出身のまだ18歳のR・サンチェスを売却することで、破格の移籍金を得ることとなったベンフィカだが、この移籍は氷山の一角にしか過ぎない。特にこの7年間、数々のタレントを輩出し、毎年のように高額の移籍金を手にしている。スペイン紙『アス』によると、この7年間に選手売却で得た移籍金総額は4億3400万ユーロ(約535億円)。その始まりは、2010年夏に実現したアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアのレアル・マドリード移籍だったという。

 2007年にアルゼンチンのロサリオ・セントラルから800万ユーロ(約10億円)でディ・マリアを獲得したベンフィカは、3年後の2010年6月、南アフリカ・ワールドカップ開催期間中に3300万ユーロ(約41億円)でレアル・マドリードへ売却した。2010-11シーズンはディ・マリアに加えて、ラミレス(現・江蘇蘇寧)とダヴィド・ルイス(現パリ・サンジェルマン)のブラジル代表コンビがチェルシーに移籍。3選手で合計8000万ユーロの移籍金を記録した。

ディ・マリア

2010-11シーズンにベンフィカから旅立った(左から)D・ルイス、ディ・マリア、ラミレス [写真]=Getty Images

 2011-12シーズンには、2007年から在籍していたポルトガル代表DFファビオ・コエントランが3000万ユーロ(約37億円)でレアル・マドリードに移籍。2012-13シーズンには、前年に5年契約で加入したばかりのベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルが、クラブ史上最高額の移籍金4000万ユーロ(約50億円)でゼニトに加入した。

 2013-14シーズンは、2011年にチェルシーから500万ユーロ(約6億)で獲得したセルビア代表MFネマニャ・マティッチを、冬の移籍市場で5倍の2500万ユーロ(約31億円)で再びチェルシーへと売却する離れ業もやってのけた。2014-15シーズンには、スロヴェニア代表GKヤン・オブラク、ポルトガル代表MFベルナルド・シルヴァ、アルゼンチン代表MFエンソ・ペレス、セルビア代表FWラザル・マルコヴィッチらを放出し、シーズン合計で約1億500万ユーロ(約130億円)とクラブ史上最高額を記録。今シーズンもスペイン代表FWロドリゴやポルトガル代表MFアンドレ・ゴメスらを放出し、合計移籍金は約9200万ユーロ(約113億円)に上った。

ヴィツェル

マティッチ(左)はチェルシーへ、ヴィツェルは(右)はゼニトへと移籍した [写真]=Getty Images

 ベンフィカはここ数年、若手選手を獲得しては、数年後に高額な移籍金で売却しており、『アス』紙も「“販売力”を徐々に強化してきた」と、移籍市場での“勝ち組”ぶりを伝えるほど。逆にベンフィカが“支払った”史上最高額の移籍金は、2013-14シーズンにアトレティコ・マドリードからポルトガル代表MFピッツィを獲得したときのもので、わずか1400万ユーロ(約17億円)。対して、売却で得た移籍金は、総額4億3400万ユーロを記録しているこの7年間で実現した移籍によるものがトップ10を占めている。

 今夏はすでにR・サンチェスの移籍が決まったものの、市場が本格化するのはまだこれから。ベンフィカには、ポルトガル代表DFアンドレ・アルメイダ、ギリシャ代表MFアンドレアス・サマリス、アルゼンチン代表のMFエドゥアルド・サルビオとMFニコラス・ガイタンらが移籍するとの噂も浮上しており、選手売却で得る移籍金は上昇する可能性が高い。リーグ3連覇を果たして迎える2016年夏の移籍市場、“勝ち組”ベンフィカの動向に注目が集まる。

ベンフィカが売却した選手の移籍金ランク
1位 アクセル・ヴィツェル(2012-13シーズン)
加入:900万ユーロ(=約11億円/スタンダール・リエージュ)

移籍:4000万ユーロ(=約50億円/→ゼニト)

2位 レナト・サンチェス(2016-17シーズン)
加入:フリー(下部組織から昇格)

移籍:3500万ユーロ(=約43億円/→バイエルン)

3位 アンヘル・ディ・マリア(2010-11シーズン)
加入:800万ユーロ(=約10億円/ロサリオ・セントラル)

移籍:3300万ユーロ(=約41億円/→レアル・マドリード)

4位 ロドリゴ(2015-16シーズン)
加入:600万ユーロ(=約7億円/レアル・マドリード・カスティージャ)

移籍:3000万ユーロ(=約37億円/→バレンシア)

4位 ファビオ・コエントラン(2011-12シーズン)
加入:90万ユーロ(=約1億円/リオ・アヴェ)

移籍:3000万ユーロ(=約37億円/→レアル・マドリード)

6位 ラザル・マルコヴィッチ(2014-15シーズン)
加入:1000万ユーロ(=約12億円/パルチザン・ベオグラード)

移籍:2500万ユーロ(=約31億円/→リヴァプール)

6位 ダヴィド・ルイス(2010-11シーズン)
加入:50万ユーロ(=約6000万円/ヴィトーリア)

移籍:2500万ユーロ(=約31億円/→チェルシー)

6位 エンソ・ペレス(2014-15シーズン)
加入:240万ユーロ(=約3億円/エストゥディアンテス)

移籍:2500万ユーロ(=約31億円/→バレンシア)

6位 ネマニャ・マティッチ(2013-14シーズン)
加入:500万ユーロ(=約6億円/チェルシー)

移籍:2500万ユーロ(=約31億円/→チェルシー)

10位 ラミレス(2010-11シーズン)
加入:750万ユーロ(=約9億円/クルゼイロ)

移籍:2200万ユーロ(=約27億円/→チェルシー)

(データは『アス』紙&ドイツの移籍情報サイト『Transfermarkt.de』より/日本円は現在のもの)

サイト人気記事ランキング

欧州リーグ順位表

リヴァプール
15pt
マンチェスター・C
10pt
トッテナム
8pt
欧州順位をもっと見る
ライプツィヒ
10pt
ドルトムント
9pt
フライブルク
9pt
欧州順位をもっと見る
セビージャ
10pt
アトレティコ・マドリード
9pt
レアル・マドリード
8pt
欧州順位をもっと見る
インテル
9pt
ボローニャ
7pt
ユヴェントス
7pt
欧州順位をもっと見る

欧州人気記事ランキング