チャンピオンズリーグ準々決勝ファーストレグが5日に行われ、バイエルンとベンフィカが対戦した。
4月2日のブンデスリーガ第28節で日本代表MF長谷部誠所属のフランクフルトに1-0で競り勝ったバイエルン。公式戦5試合負けなし、4連勝と結果を残し続けている。中2日で迎えるファーストレグ、ジョゼップ・グアルディオラ監督は先発メンバーを3名変更。ブラジル代表MFドゥグラス・コスタとチリ代表MFアルトゥーロ・ビダル、U-21ドイツ代表MFジョシュア・キミッヒがスタメンに復帰した。
最後尾にドイツ代表GKマヌエル・ノイアーが入り、最終ラインにはキミッヒのほか、元ドイツ代表DFフィリップ・ラーム、スペイン代表DFフアン・ベルナト、オーストリア代表DFダヴィド・アラバが並ぶ。中盤にはスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ、ビダル、D・コスタ、ドイツ代表MFトーマス・ミュラー、元フランス代表MFフランク・リベリーが入り、前線はポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキが務める。
一方、ポルトガルリーグ首位を走るベンフィカは、公式戦8連勝中と勢いに乗っている。最近20試合で19勝を記録するなどハイペースで勝ち点を重ねる中、準優勝を果たした1989-90シーズン以来(当時は前身のチャンピオンズカップ)のベスト4進出を目指す。先発メンバーには、U-23ブラジル代表GKエデルソンやポルトガル代表DFアンドレ・アルメイダ、アルゼンチン代表Mニコラス・ガイタン、ポルトガル代表MFレナト・サンチェス、ギリシャ代表FWコンスタンティノス・ミトログル、元ブラジル代表FWジョナスらが名を連ねた。
試合開始早々、いきなりスコアが動いた。先制点を奪ったのはホームのバイエルン。2分、左サイドでパスを受けたリベリーがドリブルでカットインし、ペナルティーエリア左側のレヴァンドフスキへ縦パスを通す。レヴァンドフスキは左外をオーバーラップしていたベルナトへ。ベルナトはトラップから余裕を持ってクロスを上げると、ファーサイドに走り込んでいたビダルが頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。
リードを奪って優位に立ったバイエルンは、ボールポゼッション率を高めて両サイドを広く使い、何度もチャンスを作っていく。33分にはペナルティーエリア左手前からのFKでサインプレーを敢行。壁を超える浮き球のパスにミュラーが反応したが、間一髪のところでGKエデルソンにキャッチされた。また、36分には右サイドのミュラーがクロスを上げ、中央のビダルがヘディングシュート。叩きつけられたボールは枠を越えたが、多彩な攻撃でゴールを脅かした。バイエルンは前半、ボールポゼッション率60パーセントを記録。攻勢をかけ続け、1-0でハーフタイムを迎えた。
後半もバイエルンが攻勢をかけ、追加点を狙う。左サイドのリベリー、右サイドのD・コスタが何度もドリブル突破を仕掛け、ベンフィカを押し込んでいった。グアルディオラ監督は60分にハビ・マルティネスを投入してテコ入れを図り、2点目を奪えない展開の中で70分にキングスレイ・コマンをピッチに送り出した。ベンフィカもラウール・ヒメネスを投入して攻撃陣の活性化を図る。
1点差のまま終盤を迎えたが、バイエルンの攻勢は変わらない。85分には右CKからレヴァンドフスキがヘディングシュートを放ったが、枠の上へ。86分にはミュラーに代えてマリオ・ゲッツェを投入したが、バイエルンは最後まで2点目を奪えなかった。
試合は1-0で終了。バイエルンがホームで先勝し、5シーズン連続のベスト4進出へ前進した。セカンドレグは13日、ベンフィカのホームで開催される。
なお、バイエルンの次戦は9日、ブンデスリーガ第29節でシュトゥットガルトとアウェーで対戦。一方のベンフィカは9日、ポルトガルリーグ第29節でアカデミア・コインブラとのアウェーゲームに臨む。
【得点者】
1-0 2分 アルトゥーロ・ビダル(バイエルン)
By サッカーキング編集部
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