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テベスはカジノもケンカも契約違反…サッカー選手の面白過ぎる「契約条項」

2016.01.29

流出したテベス(左)とボカの契約書には「ケンカ禁止、カジノ出入り禁止」という条項が…。[写真]=Getty Images

 メスト・エジルやギャレス・ベイルなど、様々なスター選手の機密情報をリークしてサッカー界を震撼させている『Football Leaks』が、今度はカルロス・テベスの契約書を流出させた。

 これまでは選手の移籍金の額が話題になってきたが、今回のテベスとボカ・ジュニアースとの契約書については、契約の中に“ちょっと変わった条項”が含まれているとして話題を集めている。

「ジェットスキーに乗ること」
「オートバイに乗ること」
「賭博場に通うこと」
「ケンカをすること」

 ボカは契約の中で、31歳のストライカーに上記のような“NG項目”を設定しているのだ。これらは「心身のコンディションに影響を及ぼす可能性がある活動」ということらしい。

 負傷のリスクを避けるために、ジェットスキーやバイクのようなアウトドアを禁止するのはよくある話。たとえば、父親がオリンピックに出場したスキージャンパーで、自らもスキー選手を志したことがある元ノルウェー代表DFスティグ・インゲ・ビョルンビーは、リヴァプール時代に「スキー禁止」をクラブに約束させられていたとか。

 しかし、「ギャンブル禁止」を契約で明文化するのはなかなか珍しい。また「ケンカ禁止」も情熱的な性格のテベスならでは。つい先日には、ボカとリーベル・プレートの親善試合で両チーム計5人が退場する大乱闘があったが、相手選手に頭突きされてもテベスがグッと耐えたのは「契約違反」が脳裏をよぎったからかもしれない。

 なお、今回のテベス騒動を受け、英紙『ザ・サン』は「クレイジーな契約要請」という特集記事を掲載。過去にはテベスを越える“珍契約”をクラブと結んでいた選手が多くいたようだ。

■『契約1年ごとに家を建てろ』
 ドイツ人FWジュゼッペ・レイナは、1996年にアルミニア・ビーレフェルトと契約する際にこんな要求をした。「契約1年ごとに家を建ててくれ」。驚くべきことにクラブ側はそれを受け入れたのだが、このときレイナは痛恨のミスを犯していた。どんなサイズの家が欲しいかを契約書に明記しなかったのだ。結局、レイナは在籍した3年間で、クラブから「レゴの家」を3つプレゼントされたという。

■『嫁の料理教室』
 1999年にカールスルーエからフランクフルトに移籍した元コンゴ代表MFロルフ・クリステル・ギエ・ミエン。彼がフランクフルトに要請したのは、至ってシンプルな約束だった。「妻が通う料理教室の費用をクラブが出してくれ」。奥さんから頼まれたのか、それともよっぽど“メシマズ嫁”だったのか……。その後、彼の妻が本当にクラブのお金で料理を学んだかどうかも定かでないが、ちょっと微笑ましい契約条項だ。

■『宇宙旅行禁止』
 ベンフィカやアーセナル、フィオレンティーナなどを渡り歩いた元スウェーデン代表MFステファン・シュヴァルツは、1999年にサンダーランドと契約。その際、クラブは彼に対して「宇宙に行かないこと」という不思議な契約を迫った。というのも、彼のアドバイザーが当時計画されていた民間人の宇宙旅行の席をリザーブしていたから。クラブはこの人物がシュヴァルツを誘うのではないか……と心配したんだとか。幸い、彼は地に足をつけてピッチで活躍し、宇宙旅行が現実のものとなる前に現役を退いた。

■『恐怖の体重条項』
 最後はサウサンプトンやリヴァプールなどを渡り歩いたイングランド人DFニール・ラドック。パワフルな巨漢センターバックだった彼は、2000年にウェストハムを退団後、クリスタル・パレスと契約交渉の席に着いた。このとき、パレスの会長が気にしていたのが、毎日のようにステーキやキドニーパイを食べていたラドックの“太り過ぎ”。これが理由で獲得を迷っていたところ、当時ウェストハムの監督だったハリー・レドナップから「体重条項を入れるといい」というアドバイスをもらったそう。というわけで、パレスの会長はラドックへのオファーに「推奨体重99.8kgを越えた場合、給料10%分の罰金」という項目を含めたんだとか。

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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