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イランリーグ最終節で切ない珍事…初優勝が決まったはずが…

2015.05.18

優勝から一転悲劇に…(写真は『Dagbladet』のキャプチャ)

 16日、『AFP』は「イランリーグ最終節でトラークトゥール・サーズィーが優勝を祝ったものの、実際は優勝していなかった」と報じた。

 イランリーグで近年強豪に成長してきたクラブとして知られるトラークトゥール・サーズィージ。しかしまだ優勝の経験はなく、首位で迎えた最終節は歴史上初めてのビッグチャンスであった。

 ナフト・テヘランを相手にアンドラニク・テイムリアンが退場しながらも3-3というスコアに持ち込み、勝ち点1を獲得することに成功。

 その瞬間、優勝を確信した選手やスタッフは喜び、そしてスタジアムに集まった9万人のファンもピッチになだれ込み勝利を祝った。

 ところが、時を同じくして首位まで勝ち点差1の3位だったセパハンも同じように優勝を祝っていたのである。

 後にナフト・テヘランのチーフエグゼクティブを務めるマンスール・ガンバルザデー氏が明かしたところによれば、どうやらトラクトルのスタジアムがその時点でテレビ、ラジオ、ネットの全てが止まってしまっており、外部からのリアルタイムの情報がない中で、セパハンが引き分けたという放送がされたという。

 しかし、実際のところはセパハンが2-0と勝利を収めており、トラークトゥールが引き分けたために逆転優勝を飾っていたのである。

 盛大なぬか喜びをしてしまったトラークトゥールのスタジアムでは当然のことながら大きな混乱が発生し、サポーターと警備隊の衝突も発生。壊された座席がピッチに投げ込まれ続け、審判も襲撃されるなど収拾が付かない状況となった。

 トラークトゥール・サーズィーの監督を務めているトニ・オリヴェイラ氏は『IRNA』の取材に対して「だまされた」と話しており、審判や運営側の不手際を批判しているという。

(記事提供:Qoly)

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