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9連敗のチェコ2部クラブ、八百長を疑い所属選手にウソ発見器使用を計画

2015.05.05

FIFProのヴィル・ファン・メーヘン氏(右)ら [写真]=Getty Images

 チェコ2部リーグのバニク・モストの選手数名が、クラブから八百長の疑いをかけられ、ウソ発見器による調査を受けようとしてることが明らかになった。4日、これに対しFIFPro(国際プロサッカー選手会)は公式声明文を出し、選手へのウソ発見器使用に反対する意向を表明している。

 バニク・モストは3月7日に行なわれたトジネツ戦以降リーグ戦9連敗を喫しており、現在3部降格圏の15位に位置している。イギリス紙『ガーディアン』によると、クラブの幹部はこの状況について選手の姿勢に疑問を抱き、ウソ発見器を使った八百長の調査を行おうとしたのだ。

 これに対し選手の権利を守るFIFProは猛反発。声明では「FIFProはウソ発見器の使用に完全に反対し、全選手に検査を受けないよう強く勧めます」と、強引な調査について反対し「クラブの取締役は、証拠がないにもかかわらず、選手を潜在的な被疑者として扱い脅かしている。我々は八百長において、しばしば選手が犠牲になっているという事実を強調したい。プロのサッカー選手が巻き込まれることはあっても、選手が発端になっていることはほとんどない」と、選手たちを擁護する構えを見せている。

 また、チームが9連敗した理由は別にあるのかもしれない。クラブは3月に払われる給与を未だに払っていない模様で、FIFProの法務部長を務めるヴィル・ファン・メーヘン氏は「多くの科学者がウソ発見器の使用を批判している。この機器では正確に嘘をついているか否か判断できない。自チームの選手たちを犯罪者扱いする前に、クラブの財政問題を解決すべきだ」と、クラブの姿勢を批判した。

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