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開始直後のPK失敗でボカ惜敗…宿敵を撃破したリーベルが決勝進出

2014.11.28

決勝点を挙げたピスクリッチ(中央) [写真]=LatinContent/Getty Image

 11月26〜27日に行われたコパ・スダメリカーナ(南米クラブカップ)の準決勝セカンドレグ。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで行われたスーペルクラシコ、リーベル・プレートとボカ・ジュニアーズの対戦は、前半に決めた1点を死守したリーベルが勝利を収めて、決勝進出を果たした。

 ボカはキックオフから18秒で相手のファウルを誘ってPKを獲得したが、エマヌエル・ジグリオッティの蹴ったボールはGKマルセロ・バロベロが右手ではじき飛ばした。ボカは先制の絶好機を逸した格好。すると立ち上がりの危機を切り抜けたリーベルは、左サイドからの低めのクロスをレオナルド・ピスクリッチが左足で合わせてゴール右隅に沈めて、前半15分に先制した。

 ボカは後方からのチャージで足首を痛めたフェルナンド・ガゴが前半40分にベンチに下がってしまう。そしてその2分後にはショートパスをつないで最終ラインの裏へ飛び出したジグリオッティがダイビングヘッドでゴールを狙ったが、ボールは枠を捕らえられずボカは同点にできるチャンスを逃してしまった。

 後半、ボカはフィニッシュに持ち込めない時間帯が続いて攻めあぐねると、67分に途中出場のフエンサリーダを下げてアンドレス・チャベスを投入。4トップに変更してゴールを目指した。だがすぐに試合の流れが変わることはなく、引き続きリーベルが上手に攻めて何度も決定機を作った。80分を過ぎた頃、スタンドからはリーベルプラテンセ(リーベル・プレートのサポーター)による合唱が轟き始めた。

 5分設けられた後半のアディショナルタイムは、ボカがスピーディーなパスワークでゴールへの執念を見せたが、リーベルは堅い守備でボカの攻撃を封じた。リーベルは94分を過ぎて時間稼ぎに転じると、コーナーフラッグのそばでボールをキープするテオフィロ・グティエレスの脚を後ろから蹴ったダニエル・ディアスに2枚目のイエローカードが出されて数的不利に陥った。

 試合終了の笛が鳴ると、リーベルの選手たちはまるで優勝したかのように喜び、肩を組んで飛び跳ねて決勝進出を祝福し合った。その傍らでボカの選手や監督らは苛立ちを募らせて主審に詰め寄り、ものすごい剣幕で猛抗議したため武装警官が介入。それらを尻目にエル・モヌメンタルの上空にはリーベルの勝利を祝う花火が何発も打ち上げられていた。

 勝ったリーベルは、決勝でコロンビアのアトレティコ・ナシオナルと対戦。今回のスーペルクラシコと同様に、リーベルはセカンドレグをエル・モヌメンタルで戦える。

(記事/Cartao Amarelo)

【スコア】
リーベル・プレート 1-0 ボカ・ジュニアーズ

【得点者】
1-0 15分 レオナルド・ピスクリッチ(リーベル・プレート

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