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世界で最も過酷な対戦カードがロシア2部に…往復距離が地球半周に相当

2014.11.19

カリーニングラードからウラジオストクまでの直線距離のイメージ 地図データ@2014 Google

 世界で最も過酷な対戦カードがロシア2部リーグに存在すると、18日付のイギリス紙『メトロ』などが報じた。

 同紙が「サッカー界における最も馬鹿げたアウェー戦?」と疑問を投げかけるのは、ロシア2部リーグに所属するバルティカ・カリーニングラードとルチ・エネルギア・ウラジオストクの対戦カードだ。世界最大の国土面積を誇るロシアの両極端に位置する両クラブが対戦する際には、直線距離にして往復約15000kmを旅せねばならず、さらに陸路での往復直線距離は2万km以上と、地球半周に相当する。

 ロシアの飛地領でバルト海に接するリトアニアとポーランドに囲まれたカリーニングラードは最北西端、一方のウラジオストクはロシア最東端のプロクラブで時差は8時間。最近行われた同カード、今シーズンの第10節ではアウェーのウラジオストクが2-1で勝利したが、両チームは来年4月5日の第26節にウラジオストクで再び対戦する。ちなみにロシア2部リーグにはウラジオストクより、東のサハリン島にあるクラブ、FCサハリンも所属しているが、こちらはホーム戦を本拠地ユジノサハリンスクで行わずにモスクワ近郊のヒムキで開催している。

 一方、今シーズンのチャンピオンズリーグで最も過酷なカードとなったのは、グループHのシャフタール(ウクライナ)対ポルトポルトガル)の一戦だ。ポルトは9月30日に敵地で行われた試合で往復直線距離にして約7600kmを旅し、2-2で引き分け。両チームは12月10日にポルトで再び顔を合わせる。

 ちなみにUEFAに属する最東端のウラジオストクが将来的にロシア1部に昇格してヨーロッパリーグ出場権を獲得し、最西端のポルトガル領マデイラ諸島フンシャルにあるマリティモ(2009-10年シーズンに現ヴィッセル神戸のDF相馬崇人が在籍)と対決した場合、その往復直線距離は約22000kmとなり、同じ大陸の連盟に所属するとは思えない時差10時間という悪夢の対戦カードが実現することになる。

 なお、日本の両極端のプロクラブ、J2のコンサドーレ札幌とJ3のFC琉球による対戦が天皇杯や同じリーグで実現した場合、その往復直線移動距離は約4400kmとなり、奇しくもこの距離は成田-ウラジオストクのちょうど2倍に相当する。

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