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スイス1部のシオンが高級チーズとワインで凶暴ファンを鎮圧へ

2014.10.11

シオンの本拠地トゥールビヨン [写真]=Getty Images

 スイス1部リーグのシオンが、アウェーの凶暴なファンを鎮圧するため、本拠地トゥールビヨンで行われる試合に無料招待するほか、チーズとワインで鎮圧を図っていることが明らかとなった。10日のイギリス紙『デイリーメール』などが報じた。

 シオンは今シーズンの第2節、7月26日に行われたホーム初戦のザンクト・ガレン戦を前に、アウェーファンにヴァレー地方の特産品であるピクルス添えの焼きチーズとワインを無料提供するというプレスリリースを発表。

「ヴァレー地方は許容力と親切さにおいて定評がある。我々はそのイメージを重んじ、フェアプレーに結び付けたい。これは就任以来10年間で28人の監督を解任させたことで悪名高く知られているオーナーのクリスティアン・コンスタンティン会長のアイディアである」と続けた。さらに建設会社社長の同オーナーは文末で「上手くいかなければ、私は冬休み後にアウェー席を閉鎖する」と威嚇した。

 シオンはホームですでに5試合を行っているが、サービスの成果が出ているとは言い難い。

 5日に行われたリーグ第11節のルツェルン戦(3-1でシオンが勝利)では、アウェーファン約600人にヴァレー地方の特産品であるピクルス添えの焼きチーズと白ワインを無料で提供したが、チーズに火を付けたり、ピッチに投げ入れるファンが続出。一方、前述のホーム初戦で同様の事件が起こったほか、8月14日に行われた日本代表FW柿谷曜一朗が所属するバーゼル戦(3-2でバーゼルの勝利)では、約1000人のアウェーファンがスタジアムへの無賃入場を拒み、ほとんどがチケット代をスタッフに支払い、オーナーに向けて「術中にはハマらない」というメッセージを発した。

 なお、第11節を終えて柿谷のバーゼルは10チーム中2位、FW久保裕也のヤングボーイズは4位につけており、18日の次節では直接対決が行われる。

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