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リベルタ決勝第1戦、ロレンソがナシオナルに終了間際の同点弾許しドロー

2014.08.07

同点弾決めたフリオ・サンタ・クルス(右)と喜ぶチームメイト[写真]=LatinContent/Getty Images

 8月6日にパラグアイの首都アスンシオンで行われたコパ・リベルタドーレスの決勝ファーストレグで、パラグアイのナシオナルとアルゼンチンのサン・ロレンソが対戦した。

 開始直後から一進一退の攻防が繰り広げられた試合は、ボール支配率を高めようとするサン・ロレンソに対してナシオナルは前線からプレッシャーをかけて守った。

 サン・ロレンソは9分にエクトル・ビジャルバがペナルティエリアの手前から枠を捕らえるシュートで攻撃の口火を切る。一方ナシオナルは15分に右サイドからチャンスを作ったが、フリアン・ベニテスのボレーシュートは大きく浮いてしまいピッチの外へと流れていった。

 20分にサン・ロレンソがペナルティエリアで波状攻撃に出たが、ナシオナルは体を張ってシュートコースを消す守備でゴールを死守。キーパーの手前でことごとくボールを跳ね返した。ナシオナルは26分にコーナーキックからビッグチャンスを演出したが、左足で合わせたホセ・カセレスのシュートは惜しくも枠を捕らえられず、スタンドの溜息を誘った。

 さらにサン・ロレンソは30分に左サイドをオーバーラップしたエマヌエル・マスが左足で低く抑えたシュートを打ったが、キーパーの指先をかすめたボールはファーサイドのゴールポストを直撃。そしてセカンドボールも味方がゴールに押し込めず、サン・ロレンソは絶好のチャンスをものにできなかった。

 スコアレスで迎えた後半、ナシオナルは60分にコーナーキックを得たがゴールならず。一方ボール支配率で上回るサン・ロレンソが、65分に右からのクロスをマウロ・マトスが右足のインサイドで合わせてゴールに流し込み先制。

 その後もサン・ロレンソはフラットなディフェンスラインを保って相手の攻撃の芽を摘み、ボール支配率は60%以上を維持。1点のリードを保って後半のアディショナルタイムに突入。

 サン・ロレンソ勝利の空気が漂い始めたとき、ナシオナルを救ったのは途中出場のフリオ・サンタ・クルスだった。時計の針が92分を過ぎた頃、ゴール前に送られたボールをバレイロが競ると、最後はフリオ・サンタ・クルスが右足を伸ばしてゴールに押し込んだ。同点ゴールが決まった瞬間スタンドからは大歓声が轟き、ナシオナルのイレブンは輪になって人さし指を天にかざすお馴染みのパフォーマンスを披露した。

 タイムアップの笛が鳴ると、ゴールを決めたフリオ・サンタ・クルスはGKイグナシオ・ドンと抱擁を交わして引き分けに持ち込んだ結果を喜び合っていた。

 両者の命運が決まるセカンドレグは8月13日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで行われる。

(文/Cartao Amarelo)

【スコア】
ナシオナル(パラグアイ) 1-1 サン・ロレンソ(アルゼンチン)

【得点者】
0-1 65分 マウロ・マトス(サン・ロレンソ)
1-1 90+3分 フリオ・サンタ・クルス(ナシオナル

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