2014.06.04

ウルグアイ人指揮官が“ズル”の必要性を語る「勝つための行為なら問題ではない」

南アフリカW杯準々決勝ガーナ戦で、ゴールライン上で手を使ってゴールを防ぎ、退場処分となったスアレス [写真]=Getty Images

 サンダーランドを率いているウルグアイ人のグスタヴォ・ポジェ監督が、ブラジル・ワールドカップに臨むウルグアイ代表チームについて言及。同監督はグループリーグでイングランド代表と対戦するウルグアイ代表について、「勝利を収めるためなら“ズル”をすることを厭わないだろう」と語った。

 4年前の南アフリカ大会準々決勝のガーナ戦、ウルグアイ代表のルイス・スアレスはゴールライン上のボールを手で止め、レッドカードを提示された。この事件がきっかけで、スアレスの名前は国際舞台で一躍有名になったが、母国ウルグアイでは、ガーナ代表の決定機を防いだスアレスが「悪者」として非難されることはなく、むしろ、自らを犠牲にしてチームを準決勝に導いた「ヒーロー」として称賛された。

 ポジェ監督は、ウルグアイの代表選手たちの試合に対する考え方に触れ、「たとえルール違反であっても、勝利を得るために行うことを問題だとは考えていない」と説明。スアレスがブラジル大会で再びハンドをしてゴールを防ぐことになっても、「彼は良心のとがめを感じないはずだ」と話した。

「ゴールラインでボールを手で止めることが、ヨーロッパでは“ズル”だと見なされることは理解している。しかし、我々にとってはそうじゃない。フットボールという試合の一部なんだ。つまり、自分が最後の選手だったら、対戦相手のユニフォームを引っ張る。それで相手が倒れたら、レッドカードで退場だ。それを“ズル”と呼ぶのか? 違うだろう。『自分の後ろにはゴールキーパーしかいなかったから、ファウルで止めて退場になった』。それで良いと言われるはずだ」

「イングランドでは大きな過ちと捉えられるだろう。それは分かる。しかし、我々にとっては、そういう反応こそ驚きだ。誰も見ていないところで、相手の選手を殴ったりすることの方が悪い。しかし、『ゴールライン上でのハンド』は、『ゴールライン上でのハンド』でしかない」

「スアレスとそのチームメートは、イングランド戦で勝つためなら何でもするだろう。どういう状況でも、対戦相手を止めて、試合に勝つ。我々はそうしてきたし、それを誇りに思っている。勝つためには必要なことだ」

 また、同監督は今や世界有数のストライカーと見なされているスアレスについて「スアレスがルールの範囲内でプレーをしたとしても、イングランドは彼を抑え込むのに苦しむだろう」とコメント。「スアレスはワールドカップでスター選手になることを何より望んでいる」と続け、同選手の活躍に太鼓判を押した。

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