ブラジルの先制点を決めたフレッジ(左)とネイマール [写真]=Getty Images
コンフェデレーションズカップの準決勝が26日に行われ、ブラジル代表とウルグアイ代表が対戦した。
グループAを3戦全勝で突破したブラジルは、グループリーグ開幕節の日本戦、第2節のメキシコ戦と同じメンバーが先発。ボランチにパウリーニョが入り、オスカル、ネイマール、フレッジ、フッキが前線を構成した。一方のウルグアイは、グループリーグ開幕節のスペイン戦こそ敗れたものの、ナイジェリアとタヒチに連勝。2勝1敗の2位でグループBを突破した。ブラジル戦には、第2節のナイジェリア戦と同じ11人が先発。ディエゴ・フォルラン、エディンソン・カバーニ、ルイス・スアレスが攻撃を司る。
最初の決定機はウルグアイに訪れた。13分、右CKの際の競り合いで、ディエゴ・ルガーノがダヴィド・ルイスに倒され、ウルグアイがPKを獲得。ディエゴ・フォルランがゴール右隅に狙ったが、GKジュリオ・セザールにセーブされ、ゴールネットを揺らすことはできなかった。
一方のブラジルは、前線のネイマールらが厳しいマークを受けて起点を作れず、やや低調な立ち上がりとなる。試合最初のシュートは17分。オスカルが狙ったが、ボールは枠を捉えなかった。28分には、フッキがスピードに乗ったドリブルでペナルティーエリアへ進入。左足でシュートを放つが、ゴール上へと外れた。
30分には、ウルグアイのフォルランが、左サイドからのクロスボールをバイタルエリアで受ける。フォルランはトラップで持ち出し、左足を一閃。強烈なミドルシュートは、わずかにゴール左へ外れた。
均衡を破ったのは、開催国のブラジルだった。41分、ネイマールがロングボールに反応。最終ラインの背後を取ってペナルティーエリアに入り、胸トラップでボールを収める。ネイマールが右足アウトサイドで触ったボールは、飛び出したGKフェルナンド・ムスレラに弾かれるが、こぼれ球をフレッジが押し込んだ。ブラジルが1点をリードして、ハーフタイムを迎えた。
後半開始早々、ウルグアイが同点ゴールを奪う。48分、細かいパス回しでペナルティーエリア内へ。一度はボールを奪われたものの、ブラジルの最終ラインでのパスをカバーニがカット。そのまま左足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。
同点に追い付かれたブラジルは56分、フッキが長距離のFKを直接狙う。強烈なシュートは枠を捉えたが、GKムスレラがセーブ。勝ち越しゴールは生まれない。ブラジルは64分、フッキに代えてベルナルジを投入し、打開を図る。ベルナルジは、試合会場のミネイランを本拠地とするアトレティコ・ミネイロに所属。スタジアムは大歓声に包まれた。
ブラジルは69分、ベルナルジからのスルーパスをオスカルが落とし、ネイマールがシュート。ペナルティーエリアの中から右足で狙ったが、GKムスレラにキャッチされた。73分には、オスカルに代わってエルナネスがピッチへ。積極的な交代策で、ブラジルが勝ち越しゴールを目指す。
86分、ブラジルはセットプレーから勝ち越しに成功する。ネイマールが蹴った左CKに、ファーサイドのパウリーニョが反応。打点の高いヘディングシュートでゴールネットを揺らした。
リードを許したウルグアイは後半アディショナルタイム、GKムスレラも攻撃参加。セットプレーでゴールを狙ったが、同点に追い付くことはできなかった。試合はこのまま2-1で終了。開催国ブラジルが南米対決を制し、決勝進出を決めた。
ブラジルは30日の決勝で、スペイン対イタリア戦の勝者と対戦。ウルグアイは、同日の3位決定戦に回る。