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イタリアvsスペイン…ユーロ決勝と同一カードに/U-21欧州選手権

 聖地エルサレムで行われる2013 UEFA U-21サッカー欧州選手権決勝戦に、スペインとイタリアが駒を進めた。前回王者の貫禄を見せつけノルウェーを圧倒したスペインと、苦戦を強いられながらもオランダを退けたイタリア。奇しくも昨年のユーロ2012決勝と同一カードとなった一戦は、18日にキックオフを迎える。

 2004年大会以来6度目の優勝を狙うイタリアは今大会、前線にA代表経験のあるFWファビオ・ボリーニ、MFロレンツォ・インシーニェ、MFアレッサンドロ・フロレンツィ、MFマルコ・ヴェッラッティを擁し、伝統的な守備以上に多彩な攻撃が評価されてきた。事実、大会予選から準決勝前までの13試合で37得点、1試合あたり平均で2.8点という驚くべき数字を残している。しかし、準決勝のオランダ戦は勝利したものの、攻撃力が鳴りをひそめ終始劣勢に立たされる結果となった。試合後、オランダのコル・ポット監督は、強固な守備を築きカウンター戦術を採用したイタリアに対して、「イタリアはオールド・スタイルに戻った」と悔しさまじりで評した。

 守備的なスタイルを取ったイタリア代表ではあるが、この勝利はひとつの成果とも捉えられる。決勝点を決めたボリーニは、「90分間不利な展開だとしても勝てることを証明した」と自信をつけ、デーヴィス・マンジャ監督は、「我々は技術、戦術だけでなく、メンタルも優れている」と語った。準決勝を通じて得たメンタルの成長が、決勝で大きな武器になることは間違いない。そして、スペインのハイプレス、高いボールポゼッッションを考えた際に、強固な守備とカウンター主体の攻撃で勝利した今回の経験は、タイトルを掴むための重要な要素となる。多彩な戦術を持つ若きイタリア代表が、スペインを相手にどのようなスタイルを取るのか、今後のサッカー界の流れを占う意味でも重要な一戦となるだろう。

 一方、2011年大会に続き連覇を狙うスペインは、グループステージから計4試合を終え8得点無失点と、優勝国本命にふさわしい成績を残して決勝進出を決めた。スタイルの変更が無いスペイン代表にとって、唯一の不安材料は疲労だろう。「決勝ではより質の高いプレーが要求されるので、メンバーができる限り疲労を回復できるよう準備したい」と、ジュレン・ロペテギ監督はチーム全体のコンディション対策に取り組む。

 ノルウェーとの準決勝でスペインが得た最高の成果は、ここまで無得点だったエースFWロドリゴがようやく初ゴールを決め、自信を取り戻したことだ。昨年、ロドリゴはU‐21スペイン代表として13ゴールを挙げ、歴代の記録を抜いて同年代史上最高の点取り屋となった。その彼が決勝前にゴール勘を取り戻したとすれば、スーパーサブとして4得点を挙げ得点王を独走するFWアルバロ・モラタと合わせて、スペインにとっては心強い武器となる。

 準決勝では、前半と後半の終了間際に得点を収め、勝ちきる強さも見せたスペイン代表。前回大会の優勝メンバーでもあるMFチアゴ・アルカンタラは、決勝戦に向けてこう話す。「前回とは大会もメンバーも異なるが、同じくらい我々は優勝に飢えている」。優勝への渇望を満たす国は、スペインかイタリアか。いよいよU‐21年代の頂上決戦が幕を開ける。

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