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モドリッチのバロンドール受賞への期待、ドログバも「全くもって相応しい」

2018.07.17

バロンドール受賞が期待されているモドリッチ [写真]=Getty Images

 バルセロナの大黒柱であるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシと、レアル・マドリードからユヴェントスへの電撃移籍が話題を呼んでいるポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドによって、独占され続けて来たバロンドール(世界年間最優秀選手)。だが、15日に閉幕した2018 FIFAワールドカップ ロシア(W杯)で、アルゼンチン代表もポルトガル代表もベスト16止まりに終わったことで、2018年の受賞争いは近年稀に見る混戦になると予想されている。

 『フランス・フットボール』誌によって主催されている同賞は、FIFAとの共催によりFIFAバロンドールと呼ばれた2010年から2015年までを含めた過去10年、メッシとC・ロナウドがそれぞれ5度ずつ栄冠を分け合って来た。しかし、個人賞でありながらチームの獲得タイトルが大きな影響力を持つことから、今回はW杯を制したフランス代表や準優勝に輝いたクロアチア代表の主力選手にもチャンスがあると見られている。

 実際、フランス代表では最優秀若手選手に選ばれたパリ・サンジェルマンのFWキリアン・ムバッペ、クロアチア代表ではゴールデンボール(MVP)に輝いたレアル・マドリードのMFルカ・モドリッチが、早くも有力候補として名前を挙げられている。

 中でも、クロアチア代表を初のW杯決勝に導いたうえ、レアル・マドリードではチャンピオンズリーグを制覇しているモドリッチには、メッシとC・ロナウドの牙城崩しを期待する声も多い。その1人が元コートジボワール代表FWディディエ・ドログバで、クラブでも代表でも世界一を争う舞台に立った“10番”の受賞を推している。

 W杯関連のイベントの席で2018年のバロンドールの行方について質問されたドログバは、ムバッペについて「今のパフォーマンスを続けて行けば、バロンドールを取れない理由などない」と言及しながらも、モドリッチの受賞に異論はないとの見解を示した。

「モドリッチはこの10年間に渡り最高レベルのプレーを披露して来た。母国をW杯決勝に導いたことは、彼にとって偉業と言えるはずだ。クロアチアは人口わずか400万人程度の小国であり、国民の皆が誇りを感じていることだろう。彼がバロンドールを獲得したなら、全くもって相応しいものだ」

 なお、大手オンライン・ブックメーカー各社による現時点での受賞予想オッズは、それでもC・ロナウドが1番手(1.25倍)に立っており、モドリッチが2番手(4倍)、エムバペが3番手(9-10倍)、メッシが4番手(12倍)でそれぞれ続いている。はたして“二大巨頭”による支配が続くのか、それとも新たな受賞者が誕生するのか。発表が行われる12月までのクラブでのパフォーマンスも影響して来そうなだけに、各選手の新シーズンの活躍には一段と注目が集まりそうだ。

文=北村敦

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