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W杯を席巻するグアルディオラ監督の教え子たち…今大会も世界制覇?

2018.07.11

現在はマンチェスター・Cを率いているグアルディオラ監督 [写真]=Getty Images

 ワールドカップには、「自国出身監督が率いる代表チーム以外は優勝できない」というジンクスがある。10日に行われた2018 FIFAワールドカップ ロシアの準決勝では、ベルギー代表がフランス代表に0-1で敗戦。スペイン人のロベルト・マルティネス監督に率いられたベルギー代表も、このジンクスを覆すことはできなかった。

 11日に対戦するイングランド代表とクロアチア代表は、いずれも自国出身の監督に率いられている。そのため、波乱続きの今大会でも、このジンクスは守られることとなった。

 一方でここにきて、また新たなジンクスが注目を集めている。「ジョゼップ・グアルディオラ監督の教え子たちがW杯で優勝する」というものだ。

 2008年にバルセロナの監督に就任すると、2010年の南アフリカ大会では、MFシャビらを擁するスペイン代表がW杯初優勝を成し遂げた。2013年にバイエルンの監督に就任すると、2014年のブラジル大会では、GKマヌエル・ノイアーらを擁するドイツ代表が世界の頂点に立った。さらに、2010年大会はMFアンドレス・イニエスタ、2014年大会はMFマリオ・ゲッツェと、決勝の舞台で優勝を決めるゴールを挙げたのも当時の教え子たちだった。

 現在は、マンチェスター・Cの指揮官を務めているグアルディオラ監督。今大会、優勝の可能性を残す教え子は以下5名となる。

<フランス代表>
DFバンジャマン・メンディ
<イングランド代表>
DFカイル・ウォーカー
DFジョン・ストーンズ
DFファビアン・デルフ
FWラヒーム・スターリング

 前述のとおり、フランス代表はすでに決勝進出を確定。11日の準決勝でイングランド代表がクロアチア代表に勝利すれば、「グアルディオラの教え子」の法則は今回も成立する。なお、「グアルディオラ監督が指揮をとる国の代表チームは必ずW杯を制覇する」というジンクスもあり、イングランド代表は優勝に最も近いチームだとする意見もある。

 ただし、グアルディオラ監督自身はW杯との相性があまり良くなかった。現役時代、スペイン代表の一員として出場したのは、1994年のアメリカ大会のみ。準々決勝でイタリアに敗れてベスト8で姿を消した。その後、1998年のフランス大会と2002年の日韓大会はメンバー外。W杯の通算成績は2試合出場1得点だった。

 それでも、世界的名将となった47歳のスペイン人監督がW杯に多大な貢献をしていることは明らかだろう。今大会の登録メンバーのうち、最も多くの選手を輩出したクラブはマンチェスター・C(16名)だった。最終的に教え子が優勝を逃したとしても、今大会を盛り上げた“影の立役者”と言えるはずだ。

■W杯を制覇したグアルディオラ監督の教え子たち

<2010年 南アフリカ大会>
優勝:スペイン代表
*当時、グアルディオラ監督はバルセロナを指揮

▼GK
ビクトル・バルデス(当時28歳)
▼DF
カルレス・プジョル(当時32歳)
ジェラール・ピケ(当時23歳)
▼MF
シャビ(当時30歳)
アンドレス・イニエスタ(当時26歳)
セルヒオ・ブスケツ(当時21歳)
▼FW
ペドロ・ロドリゲス(当時22歳)

スペイン代表

2010年W杯決勝のスペイン代表スタメン [写真]=Getty Images

<2014年 ブラジル大会>
優勝:ドイツ代表
*当時、グアルディオラ監督はバイエルンを指揮

▼GK
マヌエル・ノイアー(当時28歳)
▼DF
フィリップ・ラーム(当時30歳)
ジェローム・ボアテング(当時25歳)
▼MF
バスティアン・シュヴァインシュタイガー(当時29歳)
トニ・クロース(当時24歳)
マリオ・ゲッツェ(当時22歳)
▼FW
トーマス・ミュラー(当時24歳)

ドイツ代表

2014年W杯決勝のドイツ代表スタメン [写真]=Getty Images

(記事/Footmedia)

By Footmedia

「フットボール」と「メディア」ふたつの要素を併せ持つプロフェッショナル集団を目指し集まったグループ。

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