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「たくさんの批判を浴びたけど…」劇的決勝点のクロース、反発心を力に

2018.06.24

劇的逆転弾を叩き込んだトニ・クロース [写真]=Getty Images

 試合終了直前の後半ロスタイム5分に劇的な得点でドイツ代表を勝利に導いたトニ・クロース(レアル・マドリード)。自身のパスミスから失点を許し、チームを苦境に導いたことも素直に認めている。ドイツの国営放送『ARD』のインタビューに答えている。

「最初の失点は僕の責任だ。仮に400本もパスを出すとすれば、そのうち2本はミスになるだろう。でも、しっかりと勇気(Eier=金玉)を持って後半を闘わないといけない」と10人になっても最後まで攻め続けた試合を振り返った。

 初戦のメキシコ戦での敗戦から後がない状況に、チームも苦しんだようだ。「僕らは、たくさんの批判を浴びた。そのなかには、的を得たものもあった。これだけの批判を浴びると、なかにはドイツ代表のグループリーグリーグ敗退を喜ぶ人々もいるような感じを受けるけど、そう簡単には行かないよ」とチームが苦しむ土壇場で決勝点を決められるだけの強い反発心を見せた。

 チームメイトのマルコ・ロイス(ドルトムント)は、美しい軌道を描いたクロースのゴールに脱帽。「トニ(・クロース)のシュート。それ以外に言うことなんかあるのかい?今大会は、試合終了間際に得点が決まることが多い。今回は、僕らに運が回ってきたね」と喜んだ。

 だが、ロイスは喜ぶだけではなく試合を冷静に振り返った。「立ち上がりうまく試合に入れたけれど、決定的といえるチャンスも作れなかった。スウェーデンはコンパクトに守って、スペースを消してきた。うまくやったと思う。ミスがなぜ起きるのか説明するのは難しい。トニはミスもしたけれど、それを取り返してみせた。結果的に、彼は全て正しいプレーをしてみせたと言える」と最後までチームメイトのクロースを讃えた。

 批判的な論評が飛び交う逆境を跳ね返したドイツ代表。W杯史上初の連覇に向けて、水曜日の韓国戦での勝利を目指す。

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