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サポーターには死活問題? 首都モスクワで“ビール不足”の非常事態

2018.06.21

W杯開催国ロシアでビール不足となっている [写真]=Getty Images

 2018 FIFAワールドカップ ロシアの開幕から1週間も経たずして、開催国の首都モスクワが深刻な“ビール不足”に陥っている。19日、イギリス紙『デイリーニュース』が報じた。

 現在ロシアには世界各国から多くのサポーターが集結し、そのほとんどが試合の前後にレストランやバーなどでビールを飲みながらW杯を楽しんでいる。しかし、訪れたサポーターによるビールの消費がロシア人の予想をはるかに上回り、供給が追いつかなくなりつつあるという。

 モスクワのとあるウェイターは、「彼らがこんなにビールを飲むなんて予想できなかった。モスクワには本当に多くの人が来ていて、彼らのほとんどがビールを飲むんだ」と現状を説明している。また、そのウェイターによれば、ビールの供給が遅れ気味で、なくなってから再び仕入れるのに24時間以上かかることもあるという。

 この問題にはロシアの“ビール事情”が深く関係している。同国では広告の規制などにより、この10年でビールの売上が3分の1程度に減少。そうした背景もあって、ロシアの人々はサッカーファンのビール消費量を正確に予想できなかったようだ。

 同紙は「月が変わって、グループステージで敗退した国の人々が帰国すれば問題はなくなるだろう」と楽観的に記事を締めくくっているが、モスクワに滞在中の“ビール愛好家”たちにとっては死活問題と言えそうだ。

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