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スペインGKデ・ヘア、痛恨ミスで評価が急落…ファンの支持が93%から41%に

2018.06.18

痛恨ミスを含め、3失点を喫したスペイン代表GKデ・ヘア [写真]=AMA/Getty Images

 2018 FIFA ワールドカップ ロシアの初戦となったポルトガル代表とのグループステージ第1戦で、壮絶な打ち合いの末に3-3で引き分けたスペイン代表。開幕前日にフレン・ロペテギ監督からフェルナンド・イエロ監督へと衝撃の指揮官更迭劇が行われた中、強豪同士の対戦で勝ち点1を獲得したチームには一定の評価が下されている。

 しかしその一方で、痛恨のセーブミスを犯したGKダビド・デ・ヘア(マンチェスター・U)に対する風当たりは強くなっている。

 スペイン代表は、ポルトガル代表のエースであるFWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)にハットトリックを許した。PKによる1点目とFKによる3点目はGKにはノーチャンスだったものの、ミドルシュートによる2点目はデ・ヘアのファンブルによるものだった。

 スペイン代表のファンはデ・ヘアのミスを極めて重く見ているようで、『マルカ』紙が公式サイトで実施したアンケートでは、それが顕著に現れる格好となった。4段階評価による各選手に対する採点で、デ・ヘアは落第点に当たる「不可」が87パーセントにも及んだ。また、及第点ぎりぎりに当たる「可」も10パーセントにとどまり、「良」と「最良」はそれぞれ2パーセントならびに1パーセントしか得られなかった。

 一方、2得点を挙げたアトレティコ・マドリードのFWジエゴ・コスタは、「最良」が84パーセント、「良」が13パーセント、「可」が2パーセント、「不可」が1パーセントと対照的な評価を受けた。また、スタメン出場した全てのフィールドプレーヤーが、「最良」から「可」までの評価の合計が90パーセント以上と、総じて及第点を得ているる。このことからも、いかに厳しい視線がデ・ヘアに向けられているかが見て取れる。

 また、アンケートの別の質問では、デ・ヘアに対する信頼の暴落が浮き彫りとなっている。「ゴールマウスには誰を起用するべきか?」との質問で、大会前は93パーセントという圧倒的な支持率を得ていたデ・ヘアだが、ポルトガル代表との第1戦を経て41パーセントへと急落した。逆にGKケパ・アリサバラガ(アスレティック・ビルバオ)の支持率が5パーセントから49パーセントへと跳ね上がり、GKホセ・マヌエル・レイナ(ナポリ)の支持率も2パーセントから10パーセントへと上昇。20日のイラン代表との第2戦では、スタメンを交代させるべきとの声が6割近くを占める結果となった。

 W杯開幕早々に窮地に陥ってしまったデ・ヘアだが、良くも悪くも簡単に手のひらを返すのがラテン系の人々。イエロ監督がファンの意見を鵜呑みにして守護神を変更するとは考え難いだけに、グループステージの残り2試合ではチームを決勝トーナメント進出に導く活躍を披露し、批判を称賛へと変えて欲しいものだ。

文=北村敦

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