クラブで活躍もW杯に出場できない選手たち [写真]=Getty Images
2018 FIFAワールドカップ ロシアの開幕が迫ってきた。2017-18シーズンの活躍を受けてW杯メンバー入りを果たした選手がいる一方で、所属クラブでの奮闘むなしく大舞台に立てない選手たちも存在する。
そこで今回は、今シーズンの欧州5大リーグ(リーガ・エスパニョーラ、プレミアリーグ、ブンデスリーガ、セリエA、リーグ・アン)において、2桁得点2桁アシストを記録しながらもW杯に出場できない選手たちを紹介する。
イギリスメディア『Whoscored.com』によると、2桁得点2桁アシストを記録しているのは14選手。そのうちロシアW杯への切符を掴めなかったのは、以下5人になる。(括弧内は「現年齢/所属クラブ/国籍」)
写真=ゲッティイメージズ
■メンフィス・デパイ(24歳/リヨン/オランダ)
36試合19得点13アシスト
マンチェスター・Uでは大きな挫折を味わったが、昨年1月に加入したリヨンで完全復活を遂げた。19得点はブラジル代表FWネイマールらと並ぶリーグ・アン4位、13アシストは欧州5大リーグで5位タイという好成績を残した。リーグ最終節のニース戦では、ハットトリックを達成。チャンピオンズリーグ出場権獲得の立役者となった。ロナルド・クーマン新監督が就任した新生オランダ代表では“10番”を背負うことになり、ユーロ2016、ロシアW杯と、連続して本大会出場を逃した母国のエースとして、さらなる飛躍が期待される。
■ルイス・アルベルト(25歳/ラツィオ/スペイン)
34試合11得点14アシスト
インテルのアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディと共にセリエA得点王に輝いたイタリア代表FWチーロ・インモービレや、今夏の移籍市場の人気銘柄とされるセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチほど目立ちはしないが、今シーズンのセリエAで最大級のサプライズを提供した。14アシストはリーグ単独トップ。スペイン人らしいパスセンスとボールコントロールで、ラツィオをトップ下から支えた。クラブでの好調を受けて、昨年11月にはスペイン代表デビューを果たす。ロシアW杯メンバー入りは逃したものの、27歳で迎えるユーロ2020で主力の座を掴んでいても不思議ではない。
■リヤド・マフレズ(27歳/レスター/アルジェリア)
36試合12得点10アシスト
プレミアリーグで“奇跡の優勝”を果たした2015-16シーズン(当時は17得点11アシスト)以来となる2桁得点2桁アシストを記録した。レスターは今シーズン9位に終わったものの、マフレズは昨シーズンの6得点3アシストから“V字回復”を実現。冬にはマンチェスター・Cへの移籍が破談に終わり、その後しばらくはトレーニングや試合を無断欠席する日々が続いたが、復帰して以降もパフォーマンスは落ちることがなかった。ただし、アルジェリア代表はアフリカ最終予選で1勝も挙げることができず、ロシアW杯出場権を掴むことができなかった。
■ホセ・カジェホン(31歳/ナポリ/スペイン)
38試合10得点10アシスト
今回の欧州予選では、マケドニア戦とイスラエル戦の2試合に出場。ただスペイン代表では、出場した5試合すべてが途中出場とレギュラーの座を奪うまでには至らず、ユーロ2016に続いて、今回のW杯でもメンバー落選となった。それでも、セリエAの優勝まであと一歩と迫ったナポリで、今シーズンも攻撃の中心メンバーとしてフル稼働。10得点10アシストは昨シーズンの14得点12アシストを下回ったものの、2年連続で2桁得点2桁アシストを達成したことは称賛に値する。
■シモーネ・ヴェルディ(25歳/ボローニャ/イタリア)
34試合10得点10アシスト
かつて“ミラン下部組織の最高傑作”と呼ばれた天才が、ついに大ブレイクを遂げた。ボローニャ在籍2年目となった今シーズン、抜群の決定力とチャンスメイク力を発揮し、自身初の2桁得点2桁アシストを記録。昨年11月のクロトーネ戦では、左右両足で直接フリーキックを決めるという妙技も披露した。ロベルト・マンチーニ新監督が就任したイタリア代表のメンバーにも選出されており、今後は“アッズーリ”の中核を担うことが期待される。
<欧州5大リーグで2桁得点2桁アシストを記録したW杯戦士たち>
・リオネル・メッシ(バルセロナ/アルゼンチン代表)
36試合34得点12アシスト
・モハメド・サラー(リヴァプール/エジプト代表)
36試合32得点10アシスト
・ルイス・スアレス(バルセロナ/ウルグアイ代表)
33試合25得点12アシスト
・フロリアン・トヴァン(マルセイユ/フランス代表)
35試合22得点11アシスト
・ネイマール(パリ・サンジェルマン/ブラジル代表)
20試合19得点13アシスト
・ラヒーム・スターリング(マンチェスター・C/イングランド代表)
33試合18得点11アシスト
・※フィリペ・コウチーニョ(バルセロナ/ブラジル代表)
32試合15得点11アシスト
・レロイ・サネ(マンチェスター・C/ドイツ代表)
32試合10得点15アシスト
・クリスティアン・エリクセン(トッテナム/デンマーク代表)
37試合10得点10アシスト
※コウチーニョは、今シーズンの開幕時はリヴァプールに在籍。プレミアリーグで14試合に出場し7得点6アシストを記録。また、冬の移籍市場でバルセロナに移籍後、リーガ・エスパニョーラで18試合に出場し8得点5アシストを記録している。
(記事/Footmedia)