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名場面はサッカーボールとともに…写真で振り返るワールドカップ歴代公式試合球

2017.11.15

 10日、アディダスは2018 FIFAワールドカップ ロシア大会で使用される公式試合球「TELSTAR 18(テルスター18)」を公開した。

 アディダスの公式試合球は、メキシコW杯の「TELSTAR(テルスター)」に始まり、2014年のブラジルW杯の「BRAZUCA(ブラズーカ)」まで12大会連続で使用されてきた。14日のベルギー対日本の国際親善試合で使用予定のTELSTAR 18は「サーマルボンディング製法」で縫い目のない表皮にすることで、どこを蹴っても同一の反発力を生み、より正確なパスやシュートを生み出す構造を実現。さらに、新形状の6枚均一パネルを採用し、ボールバランスと飛行安全性を両立している。加えて、ボール内部には専用のNFCタグが埋め込まれており、スマートフォンと連動させることで、様々な情報を取得することができる。

 また、“テルスター”というネーミングは、1970年のメキシコW杯、1974年の西ドイツW杯の公式試合球にも採用された名称で、「ワールドカップを世界中の人々がテレビで観戦出来るようになった時代のスター」という意味から名付けられた。

アディダス歴代ワールドカップ公式試合球

TELSTAR(テルスター)
1970 FIFAワールドカップ メキシコ

[写真]=Getty Images

 ワールドカップを世界中の人々がテレビで観戦出来るようになった時代のスター(星)という意味からネーミング。1960年代まで一般的だった12枚か18枚革の茶色のサッカーボールに対し、白黒の亀甲パターンの構造に。選手、観客の視認性も高く、当時の白黒テレビでの映りが良かった。

TELSTAR(テルスター)
1974 FIFAワールドカップ ドイツ

[写真]=Getty Images

 1970年のゴールドのブランドロゴを、黒のブランドロゴに変えるリニューアルが施された。

TANGO(タンゴ)
1978 FIFAワールドカップ アルゼンチン

[写真]=Getty Images

 開催地であるアルゼンチンの音楽(舞踊)のタンゴをイメージしてデザインされた。

TANGO ESPANA(タンゴ・エスパーニャ)
1982 FIFAワールドカップ スペイン

[写真]=Getty Images

 天然皮革を素材に使用しながらも、防水性を兼ね備えた密閉式縫い目が特徴。

AZTECA(アステカ)
1986 FIFAワールドカップ メキシコ

[写真]=Getty Images

 W杯で最初の人工皮革製試合球。これにより本革(牛革)より耐久性を向上するとともに、吸水性を抑える事が可能となった。デザインは古代アステカ文明の歴史を表現している。

ETRUSCO UNICO(エトルスコ・ユニコ)
1990 FIFAワールドカップ イタリア

[写真]=Getty Images

 レイヤーに総合フォーム・システムとポリウレタンを使用した初の試合球。これにより優れた防水性を実現し、動きとスピードがさらに改善された。デザインは古代文明エトルリアの歴史を表現している。

QUESTRA(クエストラ)
1994 FIFAワールドカップ アメリカ

[写真]=Getty Images

 宇宙を駆け巡る星をイメージさせる斬新なデザインは、蹴り出される瞬間のスピードを表現したもの。新しい総合フォームとデザインを駆使することで、ボールのスピードを速め、よりソフトな感触を生み出す。

TRICOLORE(トリコロール)
1998 FIFAワールドカップ フランス

[写真]=Getty Images

 ネーミングは、赤、青、白からなるフランス国旗に由来。デザインは伝統的なフランスのシンボルである雄鶏と、近代フランスのシンボルである高速列車とタービンを融合している。グラスプリントとシンタクティックフォームという二つの新しいテクノロジーを採用している。

FEVERNOVA(フィーバーノヴァ)
2002 FIFAワールドカップ 韓国/ 日本

[写真]=Getty Images

「FEVER」はFIFA ワールドカップに注がれる世界中の人々の熱気を、「NOVA」は「新星」を意味している。大会開催に向けられた両国の情熱や、近年の目覚しい技術革新を称えるデザインで、「TRIGON(トライゴン)」デザインと名付けられた。

+TEAMGEIST(+チームガイスト)
2006 FIFAワールドカップ ドイツ

[写真]=Getty Images

 名称は「チームスピリットが加わることで、より強くなれる」という意味。14枚のパネル構造を採用することで、より正確なコントロール性を追求。放射状ラインのグラフィックは躍動とエネルギーを象徴している。「白」と「黒」は開催国ドイツ代表チームの伝統色、ファインゴールドはW杯のトロフィーにインスパイアされている。

JABULANI(ジャブラニ)
2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ

[写真]=Getty Images

 アフリカ大陸初開催を祝福し、南アフリカ共和国の公用語で「祝杯」を名称として採用。8枚(2 種類)の立体パネルを組み合わせることで、限りなく真球に近い球体を実現。デザインは、南アフリカ共和国の公用語の数と「11」にインスパイアされたもの。南アフリカ共和国の伝統的なパターン模様」をモチーフにしている。

BRAZUCA(ブラズーカ)
2014 FIFAワールドカップ ブラジル

[写真]=Getty Images

 これまでの公式球の中で最小の6枚のポリウレタン製パネルでできており、これまでにない十字形のパネルを採用することで、ゲームのスピードアップやボールの球形維持を向上。ボールテストには2年半を費やし、世界トップレベルの選手によりテストされた。ブラジル伝統の「Wish Bracelets」をモチーフにしたリボンデザインが特徴。

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