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グループステージの反省を生かしたい有吉「意思疎通できていなかった」

2015.06.21

鮫島(右)とボールを競り合う有吉(左) [写真]=金子悟

文=馬見新拓郎

 FIFA女子ワールドカップ カナダ2015に出場しているなでしこジャパンは、決勝トーナメント1回戦・オランダ女子代表戦を3日後に控えた20日(日本時間21日)、バンクーバー市内の人工芝グラウンドで練習を行った。

 11時からの練習は冒頭20分が公開され、その後は非公開となった。冒頭はチーム全体が静かな印象を受けたが、非公開後はメディア控え室まで選手の指示の声が聞こえてくるほど、熱がこもった練習を行った模様。練習は約1時間30分で終了した。

 攻撃的な持ち味を発揮している右SBのDF有吉佐織は「前でボールを奪うかスペースを埋めて守るか、グループリーグは意思疎通ができていなかった。時間帯や状況でいい判断をしたい」と、引き締まった表情。

「スイスもワイドな攻撃をしてきたが、オランダはそれ以上にサイド攻撃がある。シンプルにロングボールという戦い方もある」と、グループステージの試合との比較をし「試合中に相手のロングボールを感じ、どう対応するかを周りと確認したい」と、ホテルの同部屋でポジションも近いMF大野忍とスムーズな縦関係を構築する。

 佐々木則夫監督は「1タッチ2タッチでさらに正確な止める・蹴るが必要になる」と、一層厳しくなる決勝トーナメントを警戒。この日はPK練習をしたことを明かし、「(相手の)メンバーはだいたい予想できる」と話すほどスカウティングも順調で、時間や状況に応じて5バックの採用も示唆した。

 大会は2日間のレストデー(休息日)を経て、この日でちょうど折り返しとなる大会15日目。決勝トーナメント1回戦が各都市で行われ、優勝候補のドイツと、アジア第3代表の中国がベスト8に進出した。

 明日は、なでしこジャパンも試合を行うバンクーバーのBCプレイスで、ホスト国のカナダとスイスが対戦する。

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