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ドイツが24年ぶり4度目のW杯制覇…ゲッツェが延長に値千金決勝弾

2014.07.14

決勝点を決めたゲッツェ [写真]=Getty Images

 ブラジル・ワールドカップの決勝が13日に行われ、ドイツ代表とアルゼンチン代表が対戦した。

  ワールドカップの決勝では3度目の対決となる両者。1986年大会ではアルゼンチン、1990年大会ではドイツ(当時西ドイツ)がそれぞれ優勝を果たしている。3大会ぶりの決勝となるドイツは、準決勝でブラジルに7-1と大勝した試合から先発メンバーに変更はなしの予定だったが、試合直前にサミ・ケディラが負傷したため、クリストフ・クラマーが今大会初先発となった。一方、6大会ぶりの決勝となったアルゼンチンは、オランダとの準決勝と同じメンバーがスタメンに名を連ねた。

 マラカナン・スタジアムでの決勝は序盤からゴール前での攻防が見られる。ドイツはボールがボールを支配する一方、アルゼンチンも守備ブロックをきっちり作ってからの鋭い攻撃を見せる。

 21分、アルゼンチンに決定機。トニ・クロースがハイボールに対してヘディングで不用意なバックパスをすると、ゴンサロ・イグアインが拾ってGKマヌエル・ノイアーと1対1になったが、シュートは力んでしまったかゴール左に外れた。

 30分にもアルゼンチンはリオネル・メッシが右サイドに展開し、エセキエル・ラベッシが中央にアーリークロス。これをイグアインが左足で合わせてネットを揺らしたが、オフサイドでノーゴールとなった。直後にドイツにトラブル。試合中に相手選手の肩がアゴに当たって、治療を受けていたクラマーが続行不可能となり、アンドレ・シュールレとの交代を強いられる。

 ドイツは37分、左サイドをトーマス・ミュラーが突破してマイナスクロスをシュールレが合わせたが、GKセルヒオ・ロメロが好反応で弾く。また、メスト・エジルがロメロの目の前にいたため、判定もオフサイドとなった。40分にアルゼンチンはメッシがドリブルで右サイドを突破してペナルティエリア内右に侵入したが、シュートは打てず。

 前半アディショナルタイムにはドイツにも決定機。クロースのCKにベネディクト・ヘヴェデスが飛び込み、頭で合わせたが右ポストを直撃。跳ね返りがミュラーの前にこぼれたが、ここでオフサイドとなった。前半はスコアレスのまま終える。

 ハーフタイムにアルゼンチンベンチが動く。ラベッシを下げてセルヒオ・アグエロを投入した。アルゼンチンは立ち上がりの47分、メッシがルーカス・ビグリアのスルーパスを受けて、ペナルティエリア内左から左足のシュートをするが、ゴール右に外れる。

 ドイツは59分、右からのクロスをクローゼがヘディングで合わせたが、GKロメロがキャッチ。後半、優位に進めながらも得点を奪えないアルゼンチンは77分にイグアインを下げてロドリゴ・パラシオが入る。

 ドイツは82分、エジルが右サイドからマイナスのパスを中央に送ると、クロースが中央で右足のシュートを打ったが、ゴール右へ外れた。86分にはアルゼンチンがエンツォ・ペレスとフェルナンド・ガゴを交代させ、交代枠を全て使い切る。ドイツもクローゼに代えて、マリオ・ゲッツェが入る。

 試合は結局90分でスコアが動かないまま終了。2006年大会、2010年大会の決勝に続き、3大会連続で延長戦に突入する。

 延長前半開始早々、ドイツはペナルティエリア内左の深い位置からパスを受けたシュールレがシュートしたが、GKロメロの正面を突いたため防がれる。97分にアルゼンチンは左サイド浅い位置からのアーリークロスがエリア内中央のパラシオに通ると、飛び出したGKノイアーの頭上を越えるループシュートを選択したが、ゴール左に外れた。

 試合はペースが落ち、PK戦も見えてきた延長後半の113分。ドイツは左サイドをシュールレがドリブルで持ち上がると、クロスを中央のゲッツェが胸トラップから左足のボレーシュートでネットを揺らし、待望の先制点を獲得する。これが決勝点となり、ドイツが1-0で勝利した。

 ドイツは1990年のイタリア大会以来、6大会・24年ぶりとなる4度目の世界一の座に輝いた。また、アメリカ大陸で開催するワールドカップで初めて南米大陸以外の国が制したことになった。

【スコア】
ドイツ 1-0(延長) アルゼンチン

【得点者】
1-0 113分 マリオ・ゲッツェ(ドイツ)

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