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PK戦で準決勝敗退のオランダ指揮官、3位決定戦の存在意義に疑問

2014.07.10

PK戦で敗れ、肩を落とすファン・ハール監督 [写真]=FIFA via Getty Images

 ブラジル・ワールドカップの準決勝が9日に行われ、オランダ代表とアルゼンチン代表が対戦。スコアレスのまま120分で決着がつかなかった試合は、アルゼンチンがPK戦の末に勝利し、1990年イタリア大会以来となる決勝進出を決めた。

 敗退となったオランダ代表を率いるルイス・ファン・ハール監督が試合後にコメントした。『ESPN』が伝えている。

 準々決勝のコスタリカ戦では延長終了間際にGKを交代させる“奇策”によりPK戦で勝利したオランダだが、この試合では延長前半までにフィールドプレーヤーで交代枠を使い切ったファン・ハール監督。GKの交代について聞かれると、「もしヤスパー(シレッセン)を交代させることができたのであれば、そうしたかもしれない。だが、すでに交代枠を使い切っていたため、できなかった」とコメント。

 交代策の理由については、「(ハーフタイムに)ヤンマートをマルティンス・インディと代えたのは警告を受けていたからだ。デ・ヨングについては負傷を抱えていたからリスクを冒したくなかった。ファン・ペルシーは消耗していたからね」と説明した。

 PK戦では最初のキッカーにロン・フラールを指名したが、失敗。ファン・ハール監督は、「ピッチ上でベストの選手だったし、大きな自信を持っているように感じた。いざという場面になると、PKを決めるのは簡単ではないものだ」と擁護している。

 2本のPKをストップし、アルゼンチンを勝利に導いた相手GKセルヒオ・ロメロは、ファン・ハール監督がAZ指揮官時代に指導していた経験があるが、「PKの止め方を教えたことはないよ。我々は彼に大きな才能があったからヨーロッパへ連れてきた」と当時を振り返っている。

 試合については、「チャンスをあまり作れなかった。これまでの試合に比べてね。だがアルゼンチンにもそれは言えることだった。戦術的な試合だったと思う」とコメントし、「PKで負けるのは最も恐ろしいシナリオ。大きな失望だ」と続け、結果を残念がった。

 12日には開催国ブラジルと3位決定戦を戦うことになるが、「私は10年間、やるべき試合ではないと言い続けてきた」とコメントすると、「いい試合をしなければいけないが、試合間隔が1日短いのはフェアではない。2度も負けると、トーナメントで素晴らしいプレーをしながらも、敗者として帰らなければならない。3位決定戦は必要ない。ワールドカップの勝者があるだけだ」と、順位決定戦の存在意義への疑問を語っている。

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