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アルゼンチンがPK戦の激闘制して24年ぶりの決勝進出…オランダ敗退

2014.07.10

PK戦を制したアルゼンチン [写真]=Getty Images

 ブラジル・ワールドカップ準決勝が9日に行われ、オランダ代表とアルゼンチン代表が対戦した。

 2大会連続の決勝を狙うオランダは準々決勝のコスタリカ戦から1選手を変更。メンフィス・デパイに代え、負傷していると報じられていたナイジェル・デ・ヨングが復帰した。一方、6大会ぶりの決勝を目指すアルゼンチンは、出場停止だったマルコス・ロホが復帰。負傷のアンヘル・ディ・マリアの代わりにエンツォ・ペレスがスタメンとなった。

 ファーストシュートは両チーム10分過ぎてから打つなど、慎重な立ち上がりの両者。15分、ゴール正面右でアルゼンチンがFKを得ると、リオネル・メッシが狙ったシュートはGKヤスパー・シレッセンがキャッチした。

 試合は徐々にアルゼンチンが相手陣内でボールを持つ時間が増え、25分には左CKにエセキエル・ガライが飛び込んだが、シュートはクロスバーを大きく越えた。前半は両チームとも決定機と呼べる場面はほぼなく、スコアレスのまま試合を折り返す。

 ハーフタイムにオランダはブルーノ・マルティンス・インディに代えて、ダリル・ヤンマートが入る。

 後半は慎重な試合展開がより慎重に。62分にオランダはデ・ヨングを下げてヨルディ・クラーシが投入され、2枚目のカードを切る。75分、ここまでで一番の決定機がアルゼンチンに訪れたが、右サイドを抜け出したペレスのDFライン裏に出した低いクロスに飛び込んだゴンサロ・イグアインの右足のシュートはゴール右にわずかに外れた。

 81分にアルゼンチンはペレスとイグアインを下げて、ロドリゴ・パラシオセルヒオ・アグエロがピッチに立つ。オランダはアディショナルタイムにアルイェン・ロッベンがウェズレイ・スナイデルのヒールパスを受けて、ペナルティエリア内左に侵入してシュートしたが、カバーに入ったハビエル・マスチェラーノがタックルでブロック。試合は両チーム無得点のまま90分を終え、延長戦に突入する。

 交代枠を1つずつ残していた両者。96分にオランダが先に動くと、ロビン・ファン・ペルシーに代えて、クラース・ヤン・フンテラールを送り出した。後半から延長に掛けてオランダにペースを握られていたアルゼンチンも101分にラベッシとマキシ・ロドリゲスを交代させ、両チームともカードを使い切る。

 延長に入っても互いに堅守の続く展開。115分にアルゼンチンはマキシの浮き球パスがエリア内のパラシオに通ったが、選択したヘディングシュートはGKシレッセンがキャッチ。直後にもメッシが右サイドを突破し、クロスをマキシがボレーで狙ったが、ミートできず。120分を終えても決着がつかず、試合はPK戦に突入する。

 先攻のオランダは最初のキッカーであるロン・フラールのシュートがGKセルヒオ・ロメロにストップされる。アルゼンチンはメッシが落ち着いて決めて、リードを得る。2人目がともに成功すると、オランダは3人目のスナイデルがまたもロメロに止められる。アルゼンチンは4人目のマキシまで全員が成功し、PK戦を4-2で制した。

 アルゼンチンは1990年イタリア大会以来、24年ぶりとなる決勝進出。通算3度目の優勝を懸けて、13日にドイツと対戦する。

【スコア】
オランダ 0-0(PK2-4) アルゼンチン

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