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開催国ブラジル、優勝に向けて正念場…欧州対決では両エースの活躍に注目

2014.07.04

各国をけん引するエースたち [写真]=Getty Images

 8強が出揃い、W杯はいよいよ準々決勝に突入。栄冠への道が見え始めたここからが、本当のサバイバルレースとなる。

 PK戦の末に難敵チリを退けた開催国ブラジルは、ラウンド16に続く南米対決、コロンビアとの一戦に臨む。コロンビアは決勝トーナメント1回戦でウルグアイを危なげなく下しており、コンディション面、メンタル面ともに万全の状態でブラジル戦を迎えられそうだ。攻撃陣をけん引する司令塔のハメス・ロドリゲスが絶好調で、ここまで4試合連続となる5ゴールを記録。得点ランキングでトップに立つ同選手の活躍に期待がかかる。不安があるのはむしろブラジルのほうだ。ギリギリの精神状態で120分間を戦い抜いたチリ戦は、選手にとって大きな負担となったはず。肉体的、精神的疲労からの回復に不安を残している。特に、キャプテンのチアゴ・シウヴァは、チリ戦のPK戦突入前に号泣してキッカーを回避し、勝利が決まった瞬間には泣き崩れるなど精神面の脆さを露呈した。ルイス・フェリペ・スコラーリ監督がこれに激怒したとの報道もあり、コロンビア戦ではどのような陣容で戦うことになるのか、そしてT・シウヴァは不安を払拭することができるのかが注目となる。

 もう1試合は、フランスvsドイツのヨーロッパ対決だ。タレント力ではドイツに分があるかもしれないが、フランスは堅実な試合運びで勝ち上がっており、コンディション面では優位に立つ。ドイツは、決勝トーナメント1回戦でアルジェリアを相手に120分間の死闘を演じた上、DFマッツ・フンメルスのインフルエンザ感染が発覚。MFトーマス・ミュラーらも体調不良を訴えており、新たに複数選手の感染が発覚した場合、一気に大ピンチに陥る。4年に1度の檜舞台であるだけに、フルメンバー同士での対戦を望みたいところだ。ドイツの多彩な攻撃陣とフランスの堅牢な守備陣のマッチアップが最大の見どころ。得点ランキングで上位につけるミュラーとカリム・ベンゼマのエース対決も注目ポイントの一つだろう。

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