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アルジェリア代表がW杯の報奨金をパレスチナのガザ地区に寄付へ

2014.07.03

アルジェリア代表は今大会で初のベスト16入りを果たした [写真]=Getty Images

 ブラジルワールドカップで初のベスト16入りを達成したアルジェリア代表が、2日(水)に帰国。決勝トーナメント1回戦で敗れたとはいえ、ドイツ相手に大健闘を見せた選手たちはオープントップのバスで首都アルジェの街を“凱旋”し、多くの国民から大歓迎を受けた。

 アルジェリアは今大会、素晴らしい戦いぶりでグループリーグをベルギーに次ぐ2位で突破。ベスト16のドイツ戦では、延長の末に1-2で競り負けたが、「ラマダン」の影響を感じさせないプレーぶりが、世界中のサッカーファンの胸を熱くした。そして、大会を去った後で、さらに胸を熱くするような話が待っていた。

 今大会で2ゴールを決めたFWイスラム・スリマニは、チームメイトとともに、今大会の賞金から選手に支払われる報奨金を、ガザ地区の貧しい人々に寄付することを明かした。スポルティング・リスボンに在籍するスリマニは、「僕らよりも、彼らの方がお金を必要としているからね」とコメントしている。

 カメルーン、ガーナ、ナイジェリアと、今大会に参加したアフリカ諸国は、ボーナスを巡る選手と協会の対立が表面化してしまった国ばかり。そんな中、問題を起こしていなかった“北アフリカの雄”だけは、円満な、そして美しい報奨金の使い方を知っていたようだ。

(記事/Footmedia)

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