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アメリカ代表の日本人フィジカルコーチが語る16強の壁「準備の仕方は明らかに違う」

2014.07.03

選手とともにランニングをする咲花正弥さん [写真]=Getty Images

 ワールドカップ・ブラジル大会決勝トーナメント一回戦で、アメリカ代表は延長戦の末にベルギー代表に敗れて大会から姿を消した。しかし、最後までゴールを狙い続けたアメリカ代表の戦う姿勢は、各方面から高い評価を得ている。

 そのアメリカ代表をフィジカル面でサポートしているのが、日本人の咲花正弥さん。脱サラして2003年に渡米し、少年時代からの夢だったフィジカルトレーナーの職に就いた咲花さんは、ドイツ代表のフィジカルコーチとしてユーロ2008、2010W杯に参加し、2009年から2010年には日本代表のフィジカルコーチを歴任。2011年9月にアメリカ代表のフィジカルコーチに就任した。サッカー以外にもNFL、MLB、NHLやプロ野球選手など多くのアスリートのフィジカルコンディショニングをサポートしている。

 咲花さんはアメリカ代表が敗れた2日に「死闘」のタイトルで自身のブログを更新。「グループリーグからタフな試合ばかりが続き、運動量が普段は豊富な選手も壁にぶつかった印象」と明かし、「ベスト16より先に進むには、フィジカルや強い精神力だけでは足りない」、「クオリティーや戦術の理解力が重要になってくる」と敗退を悔やみつつも敗因を分析した。

 優勝候補国との差については「ドイツ代表のようにトーナメントを通じて5試合、6試合を戦い抜くための準備方法と、初戦を落としたら全てが終わってしまうアメリカのようなレベルの準備の仕方は明らかに違う」としている。

「ただこのワールドカップを通してこのチームは強豪とコンペティティブに戦えました。そして若い選手の台頭もありました。とても残念な形でワールドカップから去ることになりましたが、アメリカのサッカー熱もあがったようですし、プラスな成果がいくつもあったことは良かったです」と、大会での収穫ポイントを挙げた。

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