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オランダ、打ち合い制して連勝で決勝Tに大きく前進…豪州は敗退濃厚に

2014.06.19

決勝点を決めたデパイ(背番号21)と抱き合うファン・ペルシー [写真]=Getty Images

 ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第2節が18日に行われ、オーストラリア代表とオランダ代表が対戦した。

 開幕戦でチリに敗れ、グループリーグ突破へ後のないオーストラリアは、FWティム・ケーヒルやMFミル・ジェディナクらがスタメン、初戦スペインに大勝し、連勝を目指すオランダは先発メンバーが変わらずFWロビン・ファン・ペルシーやFWアルイェン・ロッベンらが名を連ねた。

 試合は序盤、後のないオーストラリアが高いDFラインをキープし、前線からの積極的なプレスで主導権を握る。一方のオランダは20分、自陣でボールを奪うとハーフウェーライン付近からロッベンがドリブルを開始。そのまま持ち上がると、ペナルティエリア内左に侵入し、左足のシュートをゴール右へ流し込んで先制する。ロッベンは2試合連続ゴールとなった。

 直後にオーストラリアはキックオフから右サイドのライアン・マッガワンがペナルティエリア内左へ向けロングボールを送ると、ケーヒルが左足のダイレクトボレーで合わせる。強烈なシュートがクロスバーを叩き、そのまま決まり、あっという間に同点とした。ケーヒルも2戦連発。

 オーストラリアは31分、マシュー・レッキーが右サイドを突破すると、グラウンダーのクロスにファーサイドへ走りこんだマーク・ブレッシアーノが合わせたが、クロスバーを越えた。前半終了間際、オーストラリアはブルーノ・マルティンス・インディに対するファールでケーヒルに警告。累積2枚目となり、ケーヒルは次戦出場停止となった。また、このプレーでマルティンス・インディがピッチに顔から落ち、担架に運ばれて退場。代わってメンフィス・デパイがピッチに立つ。前半は、スコアこそ同点だがオーストラリアが主導権を握ったまま終了する。

 後半立ち上がり、最初のプレーでオーストラリアは、トミー・オアーのスルーパスにレッキーが反応して、ネットを揺らすが、直前にファールがありノーゴール。47分にオランダは、V・ペルシーが警告を受け、こちらも次戦出場停止となった。

 オーストラリアは51分、ブレッシアーノに代えてオリヴァー・ボザニッチを投入。すると54分、そのボザニッチがペナルティエリア内左からクロスを送ると、ブロックに入ったダリル・ヤンマートの手に当たり、PKを獲得。ジェディナクが冷静に決めて、逆転に成功する。

 しかしオランダも58分、デパイのスルーパスを受けたV・ペルシーが決め、すぐさま同点とする。67分、オーストラリアは高い位置でボールを奪うと、オアーのクロスをレッキーが胸で押し込んだが、ゴールとの距離もあり、GKが抑える。すると1分後、オランダはゴール正面の位置からデパイが強烈なミドルシュートをゴール右へ決めて、勝ち越しに成功する。

 74分、オランダはV・ペルシーの落としからペナルティエリア内でナイジェル・デ・ヨングがシュートしたが、GKマット・ライアンが防いだ。その後、オランダは危なげなく試合を展開。3-2で打ち合いを制し、連勝を飾った。

 オランダは勝ち点を6に伸ばし、同日行われるスペイン対チリで、チリが引き分け以上の結果を得ると決勝トーナメント進出が決定。オーストラリアは、チリが引き分け以上でグループリーグでの敗退決定となる。23日に行われる第3節でオランダはチリ、オーストラリアはスペインと対戦する。

【スコア】
オーストラリア 2-3 オランダ

【得点者】
0-1 20分 ロッベン(オランダ)
1-1 21分 ケーヒル(オーストラリア)
2-1 54分 ジェディナク(PK)(オーストラリア)
2-2 58分 ファン・ペルシー(オランダ)
2-3 68分 デパイ(オランダ)

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