G・ネヴィルコーチ(右)のメモが漏えいか [写真]=Getty Images
イングランド代表のコーチングスタッフを務めるギャリー・ネヴィル氏が、グループステージ初戦のイタリア代表戦に向けたゲームプランを漏えいさせてしまったようだ。イギリス紙『デイリー・メール』が報じている。
過去にワールドカップ優勝経験のあるウルグアイ代表、イタリア代表と同居するグループDに組み込まれたイングランドは、14日にイタリアとの初戦に臨む。だが、この重要な一戦を前にG・ネヴィル氏が、イングランドのゲームプランがメモされた書類をカメラマンに撮られてしまったようだ。
同紙は、メモを拡大した画像とともに、ロイ・ホジソン監督のイタリア戦のゲームプランを簡潔に紹介している。
拡大画像から読み取れるのは、「ボールがコントロールゾーンに入ったとき、チームはセンターフォワードにボールを送る前に少なくとも3つ以上のパスをつながなければならない」、「また、ボールが自陣のエンドゾーンに入った際には、2人のMFがサポートに回り、常に3対2の関係で守るように」、「ただし、守備がすぐにボールを奪い返せれば、そこから素早くカウンターを仕掛けろ」という3点だ。
同紙の解釈によると、イングランドは高温多湿のマナウスでの試合ということを考慮し、イタリアにボールを保持されることを避けたいようだ。そのため、具体的に“3つ以上のパス”という指示を出し、攻め急ぎをなくそうとしている模様だ。
また、“2人のMFのサポート”という言葉からイングランドが、MFアンドレア・ピルロ、MFダニエレ・デ・ロッシ、MFマルコ・ヴェッラッティの3センターの対応のために、中盤を同数にするのではないかと、同紙は主張している。
なお、G・ネヴィル氏は今回の作戦漏洩騒動について、自身のツイッターで「私のカーテンは今大会の期間中、永遠に閉まっている」とコメント。騒動がイタリアに対しての心理作戦であるかのように振舞っている。
また、情報を報じた『デイリー・メール』も、ニュースの最後に「これはネヴィル氏のトレーニングのメモであり、戦術的な秘密ではない。そもそも、イングランド代表を支持する我々が、彼らを不利にさせるような情報は出さないはずだ」と、意味深なコメントを残している。したがって、この漏えい騒動の真贋は、14日の試合で明らかになるはずだ。
(記事/超ワールドサッカー)