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W杯で最も過酷な会場、マナウスのピッチが未完のまま使用へ

2014.06.12

5月27日時点でのアレナ・ダ・アマゾニアのピッチ [写真]=FIFA via Getty Images

 ブラジル・ワールドカップで「最も過酷な会場」と称される、高温多湿な同国北西部アマゾン近郊に位置するマナウスのアレナ・ダ・アマゾニアのピッチ状態が未完成のままであると11日付の英メディアが報じた。

 イングランドやイタリアの拠点であるリオ・デ・ジャネイロから2900km離れた場所にある同スタジアムは、着工当初から順調な工事を進めていたが、遠隔地であるため材料や必需品の搬送が遅延。ピッチの芝が育っておらず、下の土が見えてしまっている。

 FIFA(国際サッカー連盟)の関係者は「化学肥料の乱用」が原因であるとし、本大会の3カ月前からピッチ整備を進めていた。一方、現場のピッチ整備士によると、「正直、ピッチの状態は悪い。応急処置を施しているが、週末までに良くなるとは思わない。我々は化学肥料をまいて草の成長を速めている」と語った。

 同日の会見でイングランド代表FWウェイン・ルーニーは、「結局のところ、状況は僕らもイタリアも同じだし、そのピッチでプレーしなければならない」と楽観的に話した。

 イングランドは12日、イタリアは13日に現地入りしてD組初戦に向けた最終調整を行う。

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