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いよいよW杯が開幕…初戦は開催国ブラジルとクロアチアが激突

2014.06.12

自国開催となるW杯で6度目の優勝を狙うブラジル代表 [写真]=Getty Images

 ブラジル・ワールドカップがいよいよ開幕する。約1カ月間、どんなドラマが待ち受けているのか、現地で繰り広げられる熱き戦いから目が離せない。

 オープニングゲームは開催国ブラジルと、かつて“東欧のブラジル”と呼ばれたユーゴスラビアの流れをくむクロアチアの一戦だ。ブラジルは6月3日のパナマ戦を4-0、6日のセルビア戦を1-0で制し、好結果を残して本大会に臨むこととなった。5月上旬に発表された23人のメンバーに負傷者はおらず、万全の状態で開幕を迎えることができたのは何よりの朗報。エースナンバーの10番を背負うネイマールが好調な点も心強い限りだ。6度目の優勝に向けて最高のスタートを切ることが望まれるだけに、クロアチア戦では序盤から果敢に攻撃を仕掛けてゴールを奪い、着実に勝ち点3を狙いにくるだろう。ネイマール、オスカル、フッキのコンビネーションとフレッジの高い得点力を織り交ぜた攻撃は迫力十分だ。

 一方のクロアチアは、5月下旬にニコ・クラニツァールが肉離れを発症し、W杯を欠場することになった。ただ、彼は現チームでレギュラーポジションを確保できていなかったため、それほど大きな痛手にはならないはず。しかし、バイエルンのエースストライカーでもあるマリオ・マンジュキッチがW杯予選プレーオフで退場となり、開幕戦を出場停止で欠場するのは懸念材料だ。代わりに先発の考えられるニキツァ・イェラヴィッチといったメンバーが補完できるか注目となる。中盤には、レアル・マドリードの主力として欧州制覇に貢献したルカ・モドリッチを筆頭に、職人肌のイヴァン・ラキティッチなど、多彩な顔触れが揃っており、チアゴ・シウヴァ、ダヴィド・ルイスを中心とした強固なブラジル守備陣に対し、彼らがどのように立ち向かうのかも注目ポイントの一つだ。

 また、ブラジルのネイマールとオスカルはともに22歳、クロアチアのトップ下を務めるマテオ・コヴァチッチは20歳と、次代のサッカー界を担うべきヤングタレントが主軸を担っている。彼らが見せてくれるだろう溌剌としたプレーに目を向けるのも、この試合の楽しみの一つと言える。

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