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主導権を握ったイングランド、決め手を欠いてスコアレスドロー

2014.06.08

前半のみのプレーとなったルーニー [写真]=Getty Images

 イングランド代表は7日、アメリカのフロリダ州にあるサン・ライフ・スタジアムでホンジュラス代表との国際親善試合に臨んだ。

 12日に開幕するブラジル・ワールドカップに向けて調整が続くスリーライオンズ(イングランドの愛称)。メンバーには、4日のエクアドル代表戦(2-2)に引き続いてウェイン・ルーニーなどの主力が先発に名を連ね、本大会を意識した布陣で今回の一戦に臨んだ。

 良い結果を手にして本大会に臨みたいイングランドだが、立ち上がりはホンジュラスの個人技を駆使した攻撃の前に守勢を強いられる。エミリオ・イサアギーレやオスマン・チャベスのサイドからの仕掛けに苦慮し、攻撃で良い形を見いだせない。

 それでも、イングランドはボールホルダーに対して執拗なプレッシングを掛けてくる相手のプレーを逆手にとり、ゴール前でのFKの回数を増やしていく。13分には直接FKのチャンスからルーニーの鋭いプレースキックでゴールを狙うが、これはGKノエル・バジャダレスに阻まれた。

 前半の半ばを迎えると、徐々に相手の戦い方に慣れてきたからか、イングランドがペースを掴み始める。そんな中で迎えた22分にはカウンターを発動。ペナルティーエリア右のルーニーからパスを受けたダニエル・スタリッジが、中央の位置からゴール右へ狙いすましたシュートを放つが、これは惜しくも右ポストの外側へと逸れた。

 その後、スタジアム上空の空模様が怪しくなったため、主審の判断によって試合は一時中断。約40分後に再開された試合は、中断前に引き寄せた流れを維持したイングランドのペースで進んでいった。しかし、ダイアゴナルな動き出しからアダム・ララナが放ったシュートが相手GKの好守に阻まれるなどして、スコアレスで前半を終えた。

 0-0で迎えた後半も主導権を握ったのはイングランド。後半の頭から投入されたジャック・ウィルシャーとロス・バークリーといった若手が入ったことで、チーム全体として前への意識が高まり、前半よりも攻撃に迫力が増した。

 47分には、ダニー・ウェルベックのパスをペナルティーエリア手前で受けたバークリーのシュートが、ホンジュラスゴールを強襲。さらに58分には、味方の強引な中央突破からウェルベックに得点機が訪れたものの、これは相手GKの身体を投げ出した対応にブロックされた。

 後半の半ばを迎えてもゴールこそ奪えないイングランドだが、相手に退場者が出たことで数的優位に立つと、攻撃の勢いが加速する。73分には右からのアーリークロスにゴール前のスタリッジが反応。相手のマークを振り切ってフリーの状態でヘディングシュートを放ったものの、これはクロスバーの上に逸れた。

 ゴールが遠いイングランドは70分過ぎから本大会を見据え、ここまで出場機会に恵まれていなかった選手をピッチに送り込んでいく。ハートに代えてフォースターを投入するなど、ロイ・ホジソン監督はワールドカップへ選手たちのコンディション向上をかねた交代策を施した。

 終盤を迎えてもペースを掌握し続けたイングランドだったが、最後までゴールを奪えずに試合終了。勝利してブラジルへと赴きたいところだったが、ワールドカップ前最後の強化試合はスコアレスドローという結果に終わっている。

【スコア】
イングランド代表 0-0 ホンジュラス代表

(記事/超ワールドサッカー)

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