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スペイン指揮官、チアゴのW杯絶望に「負傷で他の選手に扉が開くことは残念」

2014.05.17

スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラ(右)[写真]=Getty Images

 14日にスペイン代表ビセンテ・デル・ボスケ監督が自身の名前がついたサマーフットボールスクールの会見に出席した。その会見の終盤で今月25日に発表予定のブラジル・ワールドカップに挑むメンバーについて話した。地元紙『マルカ』が伝えている。

 30名の候補メンバーを発表した後にバイエルンのチアゴ・アルカンタラが負傷し、ワールドカップ出場が絶望的となった。スペイン代表監督にとってもこのニュースは残念だったようだ。

「(候補メンバーの中で)ひとり話すことができるのはチアゴのことだ。私たちは彼にとても信頼を置いていた。彼も特別なモチベーションを持っていた。確実に将来のスペインにおいてとても重要な選手で、そして私たちのチームにとってもとても大切な選手だった。とても大きな希望を持っていたんだ。誰がチアゴの代わりに入るか、そういう話はしない。だけど彼がいないことでメンバー入りする選手がいることは確かだ。こういう負傷で他の選手に扉が開かれることは残念なことだ」

 23名のメンバーを選ぶ上で最も国民の間で議論が起こり、指揮官自身も頭を悩ませるであろうフォワードについてはこうコメントしている。

「ゴールの数字だけを見るわけではない。彼らは規則正しくゴールを決めているわけではない。私は誰が最も優秀で、誰が私たちのプレースタイルに適応するのかを判断して決める」

 30名の候補メンバーから外れたレアル・マドリードアルバロ・アルベロアについてはこうコメントしている。

「あなたたちは私たちと共に成功を残した選手を外すことに心を痛めていないと思っているのか? アルベロアは常に代表に招集されていた。私にとってアルベロアはひとりの人間としても選手としても、とても望ましい人物だ。彼は偉大な選手たちをマークしてきた。まっすぐな男だった。いない選手の理由を述べて、自分を正当化するという失敗には陥りたくない。あと15人以上はこのリストに載るべきだった選手たちがいるのだ。アルベロアが負傷した時には話をしたけど、今は彼と話はしていない」

 レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードがチャンピオンズリーグ決勝に残り、リーガでも最終節まで優勝争いが続いている。選手たちはシーズンの最後の最後までシリアスなゲームを続けることになり、疲労を蓄積させている。だが、指揮官は選手たちのフィジカルに関して、不安はないようだ。

「私たちはベテラン、もしくは歳をとったチームではない。その点には関しては落ち着いている。確かに疲れている選手はいるだろう。だけど6月13日にいい状態であるように私たちは仕事をするだけだ。年齢はメリットでもなければ、デメリットでもない。大事なのはワールドカップに懸ける感動だ」

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