中国がW杯関連グッズの模造品検挙を強化、すでに659万点が処分

 中国の税関当局が、輸出品に対する検閲を強化し、知的財産権の保護を積極的に展開。2014年に入ってから、6月に開幕するブラジル・ワールドカップ関連の模造品や非公式商品659万点を処分したと『CHINA DAILY』が報じた。

 中国の税関当局は4月初めから“Greenery Action”を7月末まで展開し、W杯関連の品への取り締まりを強化。すでに、中国南東部の厦門港では、W杯の大会ロゴおよび“FAIR PLAY”ロゴの入っている各国ユニフォーム、2万着以上を押収。中国東部の寧波では、コロンビアに輸出される予定だったW杯公式球“ブラズーカ”と同じデザインのボール、約9000個が押収された。また、同じく中国東部の義烏では、リビアに輸出予定だったW杯トロフィーの模造品1020個が取り締まられた。

 2014年に入り、深圳や青島、広東など10カ所以上の沿岸都市で、W杯関連の不正な商品659万個を押収し、破棄したと伝えている。

 同メディアは併せて、「4月26日は世界知的所有権の日だったが、ワールドカップについての知的財産を保護することは、中国とブラジルの経済関係の長期的発展につながる。模造品の流入が、地元の市場に深刻な影響を与えた場合、ブラジルは中国との関係性に疑問を感じることになる」と、北京外国語大学教授のコメントを紹介している。

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