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“本気メンバー”で来日! 日本戦に臨むブラジル代表メンバー26名を徹底紹介!

2022.06.04

[写真]=Getty Images

FIFAランキング1位の“サッカー王国”ブラジルが来日し、日本代表と対戦する。6月6日の日本代表戦に向けて招集されたブラジル代表26名は以下の通り。

文=藤原清美
写真=Getty Images

GK

アリソン

生年月日:1992年10月2日(29歳)
身長・体重:191cm・91kg
出身地:リオグランデドスウ州ノーヴォ・アンブルゴ
所属クラブ:リヴァプール(イングランド)
南米予選戦績:7試合

2018年W杯出場や2019年コパ・アメリカ優勝など、経歴と共にさらに安定感を増す守護神。セービング能力や飛び出しも含めた守備範囲の広さはもちろん、足を使ったプレーのクオリティが高く、攻撃の組み立ての起点となる。世界で最も現代的なGKと言われている。

ウェヴェルトン

生年月日:1987年12月13日(34歳)
身長・体重:186cm・89kg
出身地:アクレー州ヒオブランコ
所属クラブ:パルメイラス
南米予選戦績:2試合

セービングの特徴は、敏捷性と反射神経、ポジショニングの良さ。攻撃では足を使って起点にもなれる。現時点では第3GKとみなされているが、2016年リオ五輪での金メダルをはじめ、2度のリベルタドーレス杯優勝やクラブW杯出場など経験は豊富。

DF

ダニエウ・アウヴェス

生年月日:1983年5月6日(39歳)
身長・体重:172cm・70kg
出身地:バイーア州ジュアゼイロ
所属クラブ:バルセロナ(スペイン)
南米予選戦績:4試合

代表での試合出場数は歴代3位。39歳にして、東京五輪で驚異的なプレーを維持すると共に、精神的支柱として金メダルに貢献した。今回は右SBのレギュラーであるダニーロ不在で韓国戦からの連続出場を目指す。「技術力と試合を読む力、視野の広さを活かして攻守にサポートする。3度目のW杯を絶対に諦めない」と熱い。

アレックス・サンドロ

生年月日:1991年1月26日(31歳)
身長・体重:181cm・78kg
出身地:サンパウロ州カタンドゥーヴァ
所属クラブ:ユヴェントス(イタリア)
南米予選戦績:8試合

チッチは「守備では試合を読む力が非常に高く、攻撃ではスピードを生かしてサポートする。」と評価。ネイマールやルーカス・パケタといった左サイドの攻撃陣との連携も良く、W杯でも左SBのスタメン有力候補となっている。

アレックス・テレス

生年月日:1992年12月15日(29歳)
身長・体重:181cm・71kg
出身地:リオグランデドスウ州カシアス・ド・スウ
所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
南米予選戦績:2試合

A代表初招集は2019年3月。2020年9月以降、左SB招集枠争いの一角を占めてきた。クラブでは攻撃参加に注目されがちだが、代表では労を惜しまない守備とのバランスも評価されている。UEFA 2021-22CL年間ベストゴール賞の候補に、ビジャレアル戦でのボレーが選ばれている。

ギリェルメ・アラーナ

生年月日:1997年4月14日(25歳)
身長・体重:176cm・68kg
出身地:サンパウロ州サンパウロ
所属クラブ:アトレチコ・ミネイロ
南米予選戦績:3試合

欧州挑戦からアトレチコ・ミネイロに移籍したことで復調。東京五輪での金メダルにレギュラーとして貢献し、その後はA代表の招集争いをしている。クラブでは超攻撃的で、中盤から前でプレーする時間帯が長い。守備も含め、代表での役割を理解・経験させることが、今回の左SB3人同時招集の理由でもある。

エデル・ミリトン

生年月日:1998年1月18日(24歳)
身長・体重:186cm・78kg
出身地:サンパウロ州セルトンジーニョ
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
南米予選戦績:6試合

空中戦に強く、スピードと器用さもある。足を使ったプレーも得意でSBもこなすことができる。現時点ではチアゴ・シウヴァとマルキーニョスに続く3番手という立ち位置だが、すでに2人を脅かす存在だとも言われている。人前で話すのが苦手で、記者会見を途中退出した経験もあるが、笑顔で話す余裕が出てきた今は精神的な成長も伺える。

ガブリエウ

生年月日:1997年12月19日 (24歳)
身長・体重:190cm・78kg
出身地:サンパウロ州サンパウロ
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
南米予選戦績:0試合

フィジカルを活かした守備と、攻撃の起点にもなれる足元の技術から、アーセナルではスタメンに定着。代表ではまだ出番がなく「チアゴ・シウヴァとマルキーニョスから学びながら、チャンスを待っている」。韓国入り後に左腿裏側に痛みが出たため、日本戦での初出場を目指して治療に取り組んでいる。

マルキーニョス

生年月日:1994年5月14日(28歳)
身長・体重:183cm・75kg
出身地:サンパウロ州サンパウロ
所属クラブ:パリ・サンジェルマン(フランス)
南米予選戦績:8試合1得点2アシスト

U-17W杯、リオ五輪、コパ・アメリカと勝利を重ねてきた彼にとって、W杯は悲願のタイトル。10代の頃から賢く冷静なタイプで、今や代表に欠かすことのできないリーダーの一人としても貢献している。ピッチの中での守備力はもちろん、彼のパスを起点にゴールが生まれることもある。

チアゴ・シウヴァ

生年月日:1984年9月22日(37歳)
身長・体重:183cm・82kg
出身地:リオデジャネイロ州リオデジャネイロ
所属クラブ:チェルシー(イングランド)
南米予選戦績:7試合

一時は年齢によって批判され始めた時期もあったが、現在はフィジカル・技術・メンタルの全てに置いて、よりグレードアップした形で4度目のW杯を確たるものにしている。ロッカールームでは「喜びだ、喜び!責任感を持った上で、喜びと共にプレーしよう」と、チームメイトたちに気合いを入れる。

レオ・オルチス

生年月日:1996年1月3日(26歳)
身長・体重:186cm・82kg
出身地:リオグランデドスウ州ポルトアレーグリ
所属クラブ:レッドブル・ブラガンチーノ
南米予選戦績:0試合

代表アシスタントコーチは招集理由を「空中戦の強さ、予測能力、スピード。さらに攻撃の起点になるためのクオリティも概念も持っている」と説明。チッチは「クラブでの彼は、技術と人間性の両方を持ち合わせたリーダー」と語る。本人は「今回のチャンスがカタールに繋がるようベストを尽くす」と意気込んでいる。

MF

ブルーノ・ギマランイス

生年月日:1997年11月16日(24歳)
身長・体重:182cm・74kg
出身地:リオデジャネイロ州リオデジャネイロ
所属クラブ:ニューカッスル(イングランド)
南米予選戦績:5試合1得点3アシスト

ジーコが運営していたクラブ、CFZでサッカーを始めた少年が、アトレチコ・パラナエンセでブレイクし、リヨンで成長。東京五輪金メダルには主力かつリーダーの一人として貢献した。セカンドボランチが本職で、攻撃的MFもできる。「五輪や今のニューカッスルでは守備重視の役割で、それも問題ない」とプレーの幅を広げている.

カゼミーロ

生年月日:1992年2月23日(30歳)
身長・体重:185cm・84kg
出身地:サンパウロ州サンジョゼー・ドス・カンポス
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
南米予選戦績:5試合1得点

2018年W杯ベルギー戦でブラジルが敗退した際には、出場停止だった“カゼミーロの不在が敗因”と言われたほど、信頼される存在。最大の特徴が強固な守備力なのは言うまでもなく、ドゥンガやマウロ・シウヴァにも例えられる。本人は「セーザル・サンパイオもお手本にしてきた」。リーダーとしてチームに自信と気合いを植え付けるスピーチも最高級。

ダニーロ

生年月日:2001年4月29日(21歳)
身長・体重:177cm・69kg
出身地:バイーア州サウヴァドール
所属クラブ:パルメイラス
南米予選戦績:0試合

今回が代表初招集。チームメイトから初招集を知らされた時は「からかわれているのかと思った」という。バイーア州選手権2部クラブの下部組織からパルメイラスに見出され、急ピッチで成長。2度のリベルタドーレス優勝に貢献し、2021年クラブW杯ではブロンズボール賞を獲得した。守備力やパスの精度が特徴で、今季はゴールも増えている。

ファビーニョ

生年月日:1993年10月23日(28歳)
身長・体重:188cm・78kg
出身地:サンパウロ州カンピーナス
所属クラブ:リヴァプール(イングランド)
南米予選戦績:8試合

右SBの頃からパスをミスしないという定評があったが、本人は「中盤でプレーし始めてから、攻撃を組み立てる上でも、パスのクオリティをさらに上げようと頑張ってきた」。彼自身が挙げる自分の長所は「ボール奪取、ハードなプレー、耐久力」。A代表は2014年からでリヴァプールでの成長に伴い、代表でも重要なスペースを獲得しつつある。

フレッジ

生年月日:1993年3月5日(29歳)
身長・体重:169cm・62kg
出身地:ミナスジェライス州ベロオリゾンチ
所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
南米予選戦績:6試合1アシスト

2021年5月の代表復帰から、チームに不可欠な選手になった。クラブでは移籍当初適応に苦しんだが、守備的なプレーを学んだことが選手としての幅を広げた。ボール奪取、攻守の繋ぎ、司令塔も出来る。本人は「代表では攻撃への自由があると同時に、アシスト、チャンスメイクを求められている。どの役割も問題ない」と話す。

ルーカス・パケタ

生年月日:1997年8月27日(24歳)
身長・体重:180cm・72kg
出身地:リオデジャネイロ州リオデジャネイロ
所属クラブ:リヨン(フランス)
南米予選戦績:10試合2得点1アシスト

2019年に移籍したミランでは苦しみ、2020年からのリヨンで復調した。代表には2021年5月の南米予選からコパ・アメリカにかけての招集で復帰し、試合ごとに欠かせない存在感を持つようになった。ネイマールとのコンビネーションは抜群。ゴール後のパフォーマンスを合わせるなど、ピッチ内外で仲が良い。

コウチーニョ

生年月日:1992年6月12日(29歳)
身長・体重:172cm・68kg
出身地:リオデジャネイロ州リオデジャネイロ
所属クラブ:アストン・ヴィラ(イングランド)
南米予選戦績:4試合2得点

2021年は左ひざの負傷により、試合から9カ月間も遠ざかった。代表には11月に復帰を果たし、今年1月からは新天地でゴールも決めている。「再びサッカーができると確信を持てない時期もあったけど、すべてを乗り越え、僕は以前よりもっと強い気持ちで、ここに戻ってきた」。以前のような完全なスタメンではないが、司令塔の一人としてW杯を目指している。

FW

ガブリエウ・ジェズス

生年月日:1997年4月3日(25歳)
身長・体重:175cm・73kg
出身地:サンパウロ州サンパウロ
所属クラブ:マンチェスター・シティ(イングランド)
南米予選戦績:7試合

一時期は筋肉系のケガが多く、今年3月には招集メンバーから外れた。しかし、その後は完璧にコンディションを整え、クラブでゴールを重ねてきた。チッチも「好調と自信を取り戻した」とコメント。今回の親善試合で復帰を果たした。FWは競争の激しいポジションだが、カタール行きの切符を掴み、W杯ロシア大会でのノーゴールの雪辱を晴らしたい。

ガブリエウ・マルティネッリ

生年月日:2001年6月18日(20歳)
身長・体重:178cm・75kg
出身地:サンパウロ州グァルーリョス
所属クラブ:アーセナル(イングランド)
南米予選戦績:2試合

2018年、ブラジル全国選手権2部のイトゥアーノでプロになり、2019年にアーセナル移籍というジャンプアップを果たした。昨年は東京五輪金メダル獲得。二重国籍により、イタリア代表からも打診されたが、今年3月の南米予選でブラジル代表に初招集された。センターFWでもサイドでもプレー可能で、スピードと運動力の豊富さが特徴。

マテウス・クーニャ

生年月日:1999年5月27日(23歳)
身長・体重:184cm・75kg
出身地:パライーバ州ジョアン・ペッソア
所属クラブ:アトレティコ・マドリード(スペイン)
南米予選戦績:6試合

東京五輪金メダル後、2021年9月の南米予選でA代表復帰。その後はケガ以外ではコンスタントに招集され、W杯招集枠を争っている。スイスのシオンでプロになり、ライプツィヒ、ヘルタ・ベルリンと、ドイツで実力をつけた。五輪後にはアトレティコ・マドリードに移籍。普段は陽気なムードメイカー。ダニエウ・アウヴェスと共にサンバで盛り上げることもある。

ネイマール

生年月日:1992年2月5日(30歳)
身長・体重:175cm・68kg
出身地:サンパウロ州サンジョゼー・ドス・カンポス
所属クラブ:パリ・サンジェルマン(フランス)
南米予選戦績:6試合3得点4アシスト

チッチ就任後、ネイマールがプレーに専念しやすい環境が整えられたことで、生き生きとした表情が蘇った。同時にネイマールと一緒にプレーすると若手の適応と成長が早いと言われるほど、若手を生かすプレーを始めた。また、少し下がって攻撃的MFの役割をすることも増えている。ピッチの外でも、若手を盛り上げ、チームの雰囲気作りを手助けしている。

ラフィーニャ

生年月日:1996年12月14日(25歳)
身長・体重:176cm・67kg
出身地:リオグランデドスウ州ポルトアレーグリ
所属クラブ:リーズ(イングランド)
南米予選戦績:7試合3得点2アシスト

ブラジルではプロとしてプレーしていないことから、昨年9月の初招集では「ラフィーニャとは誰だ?」とメディアを賑わせた。10月には南米予選ウルグアイ戦で初スタメンで2ゴール。「この夜が終わらなければ良いのに」と感激していた。フィジカルが強く、スピードと器用さ、創造性を持つ。試合での思考も早い。昨年の“最大の発見”だったと言われている。

リチャーリソン

生年月日:1997年5月10日(25歳)
身長・体重:184cm・71kg
出身地:エスピリットサント州ノーヴァヴェネッシア
所属クラブ:エヴァートン(イングランド)
南米予選戦績:2試合3得点

2018年9月の親善試合が初招集。初スタメンのエルサルバドル戦で2ゴールと鮮烈なデビューを果たし、順調に経験と得点を重ねてきた。ゴール後に鳩のダンスをするなど、明るいキャラクターで一躍人気者に。昨年はコパ・アメリカ、その直後に東京五輪にも参戦し、得点王で金メダルに貢献した。一時はケガで約半年間、代表から遠かったが、今年3月にはゴールで復帰を飾った。

ロドリゴ

生年月日:2001年1月9日(21歳)
身長・体重:174cm・64kg
出身地:サンパウロ州オサスコ
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
南米予選戦績:2試合1得点

ドリブル、両足の技術、ヘディング、FK、CKなど武器が多く、思考力もある。また、サントス時代の監督の機転によって、ネイマールと被らないよう、左だけでなく、右サイドでもプレーできるように育てられた。レアル・マドリードでのプレーの機会が増えたことにより、今年1月に代表復帰。その後は継続して呼ばれ、W杯に望みが繋がった。

ヴィニシウス・ジュニオール

生年月日:2000年7月12日(21歳)
身長・体重:176cm・73kg
出身地:リオデジャネイロ州サンゴンサーロ
所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
南米予選戦績:7試合1得点

レアル・マドリードでの適応期間を経て、彼の成長にブラジル国民が沸いている。讃えられているのは決定力、ラストパスの精度、次のプレーを瞬時に選択する視野の広さだ。チッチはアンチェロッティと協力し合って彼の成長を支えてきた。代表ではネイマールとのポジショニングの調整で、2人が共存し、お互いに生かしあえることも分かってきた。

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