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マラドーナ氏死去後の余波続く…担当看護師の弁護士「あの主治医が関わっていなければ…」

2020.12.01

マラドーナ氏の死後も、騒動は続いている [写真]=Getty Images

 11月25日にブエノスアイレス郊外の自宅で心肺停止に陥って亡くなった、元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ氏。主治医のレオポルド・ルケ氏が過失致死の疑いにより警察の捜査対象となるなど、レジェンドの死後も騒動が収まることはないが、同月30日にイタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が報じたところによると、看護師であるダヒアナ・ジセラ・マドリッドさんの法律顧問弁護士を務めるロドルフォ・バケ氏がとある告発を行った模様だ。

 マラドーナ氏は、11月2日に体調不良を訴えブエノスアイレス近郊の病院に入院。検査の結果、脳に慢性の硬膜下血腫が見つかり、ブエノスアイレス市内の総合病院で血腫摘出手術を受け、同月11日に退院した。しかし、25日に亡くなったマラドーナ氏の死に関しては、主治医のルケ氏に過失致死の疑いがあるとして警察が捜査を開始するなど、事態は混乱を極めている。

 マラドーナ氏の看護を担当していたマドリッドさんを弁護する立場にあるバケ氏は、「マラドーナ氏は、亡くなる数日前に自宅で転倒して頭を打っていた」とコメント。あまり強い打撃ではなかったようだが、その後病院に電話した者が誰もいなかったと証言した。

「病院に行かなかったのは、マラドーナ氏自身の選択だったかもしれない。でも、あのときに彼がそのようなことを決められる状態にあったのか、大いに疑問だ。治療を行うことを考えれば、自宅は適切な場所ではなかった。彼なら、世界で最も豪華な病院に入院することだってできただろうが、なぜか治療に適さない場所に身を置いていたんだ」

「ルケ氏が関わっていなかったら、おそらく今もマラドーナ氏は生きていただろう」

『コリエレ・デロ・スポルト』以外にも、アルゼンチン紙『クラリン』は、マドリッドさんが当日朝にマラドーナ氏を休ませていたものの、体調を管理していたという虚偽の報告書を書かされたことを報道。現時点で、虚偽の報告書作成を強要したのがルケ氏かどうか定かではないが、各メディアがマラドーナ氏の人生の最後に何が起こったのかを追い続けている。今後もしばらく、騒動の余波は続きそうだ。

By サッカーキング編集部

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