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重病を克服して母国名門とプロ契約…夢を叶えたアルゼンチンの18歳MF

2017.12.14

アルゼンチンの名門・サンロレンソは2014年にはクラブW杯で準優勝を果たした [写真]=Getty Images

 アルゼンチンで18歳のサッカー選手が重い病気を克服して、トップリーグのクラブとプロ契約を果たした。13日付のイタリアメディア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。

 プリメーラ・ディビシオン(1部リーグ)のサン・ロレンソで、下部組織に所属する18歳のMFエリアス・ペレイラ選手は、今から5年前、サッカー選手としてスタートラインに立った13歳の時に重度の白血病と診断された。闘病のため、大好きなサッカーを中断することを余儀なくされた同選手だったが、病魔に打ち勝つことを決してあきらめなかった。

 数々の苦難を乗り越え、ついに数年前に病気を克服。人生で1つ目の大勝利を成し遂げた同選手は12日、サン・ロレンソと自身初のプロ契約を締結した。選手としてのキャリアに大きな意味をもたらす新たな勝利をつかみ、夢をかなえたのだ。

 同クラブはツイッターの公式アカウント上で同選手との契約完了を報告。「世界はいつでもより良い場所になり得ます。白血病を克服した1990年生まれの若手、ペレイラ選手が2021年までのサン・ロレンツォとの契約に合意しサインしました」と投稿している。

 サン・ロレンソは、リーグ優勝通算12回を誇る名門クラブ。過去にはレアル・マドリードやミランで活躍した元アルゼンチン代表MFサンティアゴ・ソラーリやレスターに所属する日本代表FW岡崎慎司のチームメイト、FWレオナルド・ウジョアが在籍していた。近年では、2013-14シーズンにリーグ前期優勝、コパ・リベルタドーレスでクラブ史上初の南米王者に輝き、FIFAクラブワールドカップ2014で準優勝を収めた。

 リーグ準優勝の昨年、一昨年に続き今シーズンも好調を維持。第12節を終えて首位ボカ・ジュニアーズと勝ち点3差で2位につけおり、ペレイラ選手はトップチームでプレーする日を楽しみにしていることだろう。

(記事/Footmedia)

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