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ロナウジーニョとリケルメ、バルサの元10番2人が悲劇のシャペコエンセで共演か

2016.12.02

シャペコエンセで共演する可能性が報じられたロナウジーニョ(左)とリケルメ氏(右) [写真]=Getty Images

 かつてバルセロナで10番を背負った元ブラジル代表FWロナウジーニョと元アルゼンチン代表FWフアン・ロマン・リケルメ氏が、未曽有の惨事に見舞われたシャペコエンセでチームメイトになる可能性が出て来た模様だ。

 コパ・スダメリカーナの決勝ファーストレグに向かうフライトで、乗務員および乗客81名のうち75名が命を落とすという飛行機事故に遭い、選手19名を失ったシャコペエンセに対しては、フットボール界全体で支援の輪が広がっている。

 CONMEBOL(南米フットボール連盟)は、コパ・スダメリカーナ決勝の対戦相手であったアトレティコ・ナシオナルの意向を受け、シャペコエンセに優勝タイトルを与えることを、一両日中にも発表すると見られている。

 また、シャコペエンセが所属するカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)・セリエA(1部)では、今後3シーズンに渡るセリエB(2部)降格免除や、選手の無償ローンなどが、他のクラブから提案されている。

 そして、こういった動きを意気に感じたのがリケルメ氏だという。2015年1月に引退を発表した同氏だが、アルゼンチンのメディアによると、これを機にシャコペエンセに入団し、半シーズン無給でプレーする意向があるとのことだ。実際、リケルメ氏本人も、「兄弟や友人からも再びプレーして欲しいと言われており、今後の動向を見守るつもりだ」と、以前から現役復帰の可能性を示唆している。

 一方、昨年9月にフルミネンセを退団して以降はどのクラブにも所属していないものの、もう1シーズン現役を続ける意向を示しているロナウジーニョには、シャコペエンセ入団を後押しするキャンペーンがファンを中心に広がっている。そして、ロナウジーニョの代理人を務める兄のロベルト・デ・アシス氏も、「選手としてか別の形になるかは分からないが、我々がシャコペエンセを手助けすることは間違いない」と前向きな姿勢を示している。

 バルセロナでは2002年11月に入団したリケルメが着けていた10番を、2003年7月に入団したロナウジーニョが奪う形ですれ違いとなった2人のスターが、13年越しの共演を果たすことになるのか。この夢のような話が実現すれば、シャコペエンセにとって非常に大きな援助となることは間違いないだろう。

文=北村敦

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