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堂安律の「オランダキャリア」はどうなる? 小野、本田ら先人が残した足跡を辿る

2018.04.26

オランダでプレーした日本人選手たち [写真]=Getty Images

 ガンバ大阪からフローニンゲンへレンタル移籍していた堂安律が、3年契約で完全移籍を果たした。これまで多くの日本人がプレーしてきたエールディビジの舞台で、堂安はどんなキャリアを築いていくのか。今後の活躍を占う上でヒントになるであろう先人たちの「オランダキャリア」を振り返る。

小野伸二(フェイエノールト)

 浦和レッズでの活躍を評価され、2001年にフェイエノールトへ加入した。初年度から持ち前の技術の高さを披露し、リーグ戦30試合に出場するなど主力に定着。さらにヨーロッパリーグ制覇を経験するなど、輝かしい成績を残して後輩たちにレールを敷いた。

2001-02 リーグ戦30試合3ゴール
2002-03 リーグ戦29試合7ゴール
2003-04 リーグ戦24試合2ゴール
2004-05 リーグ戦25試合7ゴール
2005-06 リーグ戦4試合0ゴール

■平山相太(ヘラクレス)

 高校時代に“怪物”と称された平山は、プロキャリアをオランダでスタートさせる。入団先のヘラクレスでいきなり8ゴールをマークするなど存在感を発揮。才能の高さを証明した。しかし、翌シーズンは新監督の信頼を掴めず、ほぼ試合に出ることがないまま日本へ帰国することとなった。

2005-06 リーグ戦31試合8ゴール
2006-07 リーグ戦1試合0ゴール

本田圭佑(VVVフェンロ)

 オランダでの生活は降格という苦い経験から始まったものの、2部に戦いの場を移して状況は一変する。背番号「10」を背負い豪快なミドルシュートでネットを揺らしたかと思えば、華麗なFKでもゴールを量産。リーグ年間最優秀選手賞を獲得するとともに、チームを1年での昇格に導く。その後も活躍を続け、2010年の冬にCSKAモスクワへ旅立った。

2007-08 リーグ戦14試合2ゴール
2008-09 リーグ戦36試合16ゴール(2部)
2009-10 リーグ戦18試合6ゴール

吉田麻也(VVVフェンロ)

 09-10シーズンにVVVへ入団するも、いきなり左足首を骨折する重傷を負い、加入初年度の出場機会は0だった。心機一転望んだ翌シーズンに出場機会を増やし、11-12シーズンには主力に定着。その後、活躍の場をイングランドのサウサンプトンへ移すこととなった。

2009-10 リーグ戦0試合0ゴール
2010-11 リーグ戦20試合0ゴール
2011-12 リーグ戦32試合5ゴール
2012-13 リーグ戦2試合0ゴール

宮市亮(フェイエノールト、トゥエンテ)

 イングランドの名門アーセナルに才能を見初められると、1月にフェイエノールトへ武者修行に出る。初挑戦のオランダにすぐさまフィットし、左ウィングから数々のチャンスを作り出した。シーズン終了後にアーセナルへ戻ったものの故障を繰り返し、再起を期したトゥエンテへの移籍も満足いくものではなかった。

2010-11 リーグ戦12試合3ゴール
2014-15 リーグ戦10試合0ゴール

安田理大(フィテッセ)

 ファーストシーズンから監督の信頼を得て、後半戦15試合に出場。日本代表復帰も果たす。定位置を奪取すると翌年もレギュラーとしてプレーし、チームをリーグ戦7位に押し上げる原動力となった。しかし最後のシーズンは出場機会を失い、ジュビロ磐田へ完全移籍した。

2010-11 リーグ戦15試合0ゴール
2011-12 リーグ戦23試合0ゴール
2012-13 リーグ戦7試合0ゴール

カレン・ロバート(VVVフェンロ)

 ロアッソ熊本に完全移籍した5カ月後に舞台をオランダに移す。残留のかかったプレーオフで2試合連続ゴールを決めるなど、チームの救世主として活躍した。かつて本田が背負っていた背番号「10」を身につけて挑んだ翌シーズンは28試合に出場。その後12-13シーズン終了後にタイへ移籍した。

2010-11 リーグ戦15試合2ゴール
2011-12 リーグ戦28試合3ゴール
2012-13 リーグ戦26試合2ゴール

■ハーフナー・マイク(フィテッセ、ADOデン・ハーグ)

 2011年、オランダの血を引くハーフナー・マイクはフィテッセに移籍。リーグ後半戦で15試合に出場し確実に評価を高めると、続く12-13、13-14シーズンには2桁ゴールをマークした。その後スペインとフィンランドを跨いで再びオランダへ戻ってくると、慣れ親しんだリーグで爆発する。加入初年度で欧州主要リーグ日本人最多得点となる16ゴールをマークした。さらにラストシーズンでは、強豪PSV相手にオランダ通算50ゴール目を決めて、ADOデン・ハーグの1部残留に大きく貢献した。

2011-12 リーグ戦15試合5ゴール
2012-13 リーグ戦32試合11ゴール
2013-14 リーグ戦32試合10ゴール
2015-16 リーグ戦31試合16ゴール
2016-17 リーグ戦27試合9ゴール

大津祐樹(VVVフェンロ)

 ドイツで思ったような成績を残せず、12年にVVVへの移籍を決断。加入初年度からリーグ戦22試合に出場したものの、チームは降格の憂き目にあってしまう。背番号を「10」に変えて臨んだ翌シーズンでは、右足アキレス腱断裂の重傷を負い後半戦を欠場。2014年の12月に古巣柏レイソルに復帰することが決まった。

2012-13 リーグ戦22試合1ゴール
2013-14 リーグ戦20試合4ゴール(2部)
2014-15 リーグ戦8試合1ゴール(2部)

太田宏介(フィテッセ)

 当時28歳にして初の海外移籍を決断。冬の移籍市場でフィテッセへ入団したのち、後半戦だけで16試合に出場した。翌シーズンは出場機会を失ったこともあり、2017年に古巣であるFC東京へ復帰を果たす。

2015-16 リーグ戦16試合0ゴール
2016-17 リーグ戦10試合0ゴール

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