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セリエA“一強時代”は継続…ユーヴェ8連覇中の総勝ち点ランキングはいかに?

2019.04.23

ここ8シーズンのセリエA総勝ち点ランキングで上位につけるクラブたち [写真]=Getty Images

 ユヴェントスが2018-19シーズンのセリエA優勝を決めた。2011-12シーズンの優勝以来、これで8連覇を達成。2年前にセリエA史上初となる6連覇を成し遂げると、今回の優勝でリヨンの7連覇を抜いて、欧州5大リーグ最長記録を樹立した。

 特筆すべきは、ほぼ毎シーズンのように他を圧倒して優勝していることだろう。“一強時代”と言われて久しいが、その強さはセリエAにおいては頭2つ抜けていると言っても過言ではない。

 そこで今回は、ユヴェントスの強さを改めて検証すべく、8連覇中に積み上げた勝ち点を各クラブ別に算出。ユヴェントスの独走ぶり、またライバルクラブの成績について見ていく。

 まずは、2011-12シーズン以降、ここ8シーズンのセリエA総勝ち点トップ20をランキング形式で紹介しよう。今季分に関しては、第33節終了時点の勝ち点を加算。なお、下部リーグに在籍していたシーズンの勝ち点は計算対象外である。

■2011-12シーズン以降のセリエA総勝ち点トップ20

*今季勝ち点は第33節終了時まで

▼1位
ユヴェントス 724ポイント
▼2位
ナポリ 606ポイント
▼3位
ローマ 572ポイント
▼4位
ミラン 501ポイント
▼5位
ラツィオ 496ポイント
▼6位
インテル 489ポイント
▼7位
フィオレンティーナ 466ポイント
▼8位
アタランタ 406ポイント
▼9位
ウディネーゼ 372ポイント
▼10位
トリノ 355ポイント
▼11位
ジェノア 340ポイント
▼12位
サンプドリア 333ポイント
▼13位
キエーヴォ 320ポイント
▼14位
カリアリ 289ポイント
▼15位
ボローニャ 280ポイント
▼16位
サッスオーロ 271ポイント
▼17位
パルマ 218ポイント
▼18位
パレルモ 189ポイント
▼19位
ヴェローナ 153ポイント
▼20位
エンポリ 149ポイント

 こうして見ると、ユヴェントスの圧倒的な強さがより際立つ。ここ8シーズンで獲得した勝ち点は「724」。2位ナポリ(606ポイント)にすら、100ポイント以上の差をつけている。また、シーズン平均勝ち点は「90.5」。2011-12シーズン以降、“勝ち点90”を上回ったチームが2017-18シーズンのナポリ(91ポイント)しかいないことを考えると、ユヴェントスがいかに突出した存在であるか分かるだろう。

 なお、“闘将”アントニオ・コンテ氏が指揮をとった2013-14シーズンには、勝ち点102を記録。2006-07シーズンにインテルが記録した勝ち点97を上回るイタリア新記録を樹立するとともに、バルセロナレアル・マドリードが持っていた1シーズンでの欧州主要リーグ最多勝ち点記録を更新した。これは今もなお破られていない。

ユヴェントス

欧州主要リーグ最多勝ち点記録を更新した2013-14シーズン [写真]=Getty Images

 もちろん、彼らの一人勝ちが続くことについては否定的な意見も存在する。対抗馬不在によってリーグとしての魅力、そして競争力が低下していることを憂う声は少なくない。実際、ユヴェントスは今季もビッグイヤーに手が届かず、まだ欧州トップに立つ実力がないことを露呈した。チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの両大会で、イタリア勢がベスト4に1チームも残らなかったこともネガティブな見方を助長している。

 もっとも、元陸上五輪金メダリストのウサイン・ボルト氏が「1度勝つなら誰でもできる。勝ち続けることが難しい」と口にしたことがあるように、これだけ長く優勝し続けるのは並大抵のことではない。昨夏には、ジャンルイジ・ブッフォンとクラウディオ・マルキージオいうクラブの“アイコン”が揃って退団したが、それ以前にも毎シーズンのように主力選手を引き抜かれてきた。そのたびに、マッシミリアーノ・アッレグリ監督はマイナーチェンジを図りつつも、チーム力を維持。スランプを乗り越えて栄冠に辿りついたシーズンもあった。

 20年以上遠ざかる欧州制覇を成し遂げるまでは、“史上最強”の称号を得ることはできないのかもしれない。だが、今季のユヴェントスがひとつの伝説を打ち立てたのは紛れもない事実である。

ユヴェントス

8連覇を達成したユヴェントス [写真]=Getty Images

 翻って、ライバルクラブのここ8シーズンの総勝ち点はどうだったか。2位ナポリ(606ポイント)以下は、ローマ(572ポイント)、ミラン(501ポイント)、ラツィオ(496ポイント)、インテル(489ポイント)、フィオレンティーナ(466ポイント)と続く。奇しくも、セリエAが隆盛を誇った1990年代後半から2000年代前半までに優勝を争った“ビッグ7”(ミランユヴェントスインテルラツィオローマ、パルマ、フィオレンティーナ)のうち5クラブが名を連ねた。

 “ビッグ7”のうち、今回のランキングで唯一トップ7入りを逃したのはパルマ。同クラブは2015年春に破産宣告を受けると、4部リーグから再出発。その後、3年連続昇格を果たし、今季からセリエAに復帰した。回り道を余儀なくされた結果、ここ8シーズンはユヴェントスの約30%にあたる218ポイントしか稼いでいない。ただ今季は、敵地アリアンツ・スタジアムに乗り込んだ第22節で3-3のドローゲームを演じてみせた。ユヴェントスが今季ホームで3失点を喫したのは、このパルマ戦だけ。“元ビッグ7”としての意地を見せつけた格好となった。

パルマ

アリアンツ・スタジアムで唯一3得点を挙げたパルマ [写真]=Getty Images

 一方、ここ数年、強烈な存在感を放っているクラブと言えばアタランタだろう。イタリア北部の小都市ベルガモを本拠地とする同クラブは、2016-17シーズンにセリエAきっての戦術家として知られるジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が就任すると、1年目からクラブ史上最高位の4位と躍進。2年目の昨季は7位と順位を落としたが、ヨーロッパリーグでは快進撃を見せた。そして今季は第33節終了時点で5位。4位ミランとは勝ち点56で並んでおり、チャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく近づいている。

 直近3シーズンに限れば、188ポイントを獲得。これはミラン(183ポイント)やフィオレンティーナ(157ポイント)を上回るリーグ6番目の成績になる。今季はコッパ・イタリアでも快進撃を続けており、準々決勝ではユヴェントスに3-0と完封勝利。25日に行われるフィオレンティーナとの準決勝セカンドレグを乗り越えればファイナルに辿りつく(*敵地でのファーストレグは3-3のドロー)。

 何より、守備の国イタリアでは異質とも言える攻撃サッカーを展開しており、今季セリエAで66得点はユヴェントス(67得点)に次ぐ2位。クリスティアーノ・ロナウドのようなワールドクラスはいないが、練度の高い戦術をベースに構築されたシステマティックなサッカーで見る者すべてを魅了している。

アタランタ

攻撃サッカーを展開するアタランタ [写真]=Getty Images

 来季の優勝争いもユヴェントスを中心に展開されるのは間違いない。だが、小規模ながらも地殻変動が起きつつあるのは事実だろう。アタランタのような“プロヴィンチア”が守備よりも攻撃に比重を置いたサッカーを展開し、なおかつ継続して好成績を収めていることはセリエAにも新たな時代が到来しつつあることを予感させる。

 あとは、絶対王者の牙城を崩す“真の挑戦者”がいつ現れるのか。来季がその時であることを期待したい。

(記事/Footmedia)

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