[写真]=Getty Images
まずはこちらをご覧いただきたい。
2011-12 セリエA:優勝 コッパイタリア:準優勝 CL:-
2012-13 セリエA:優勝 コッパイタリア:ベスト4 CL:ベスト8
2013-14 セリエA:優勝 コッパイタリア:ベスト8 CL:GL敗退
2014-15 セリエA:優勝 コッパイタリア:優勝 CL:準優勝
2015-16 セリエA:優勝 コッパイタリア:優勝 CL:ベスト16
2016-17 セリエA:優勝 コッパイタリア:優勝 CL:準優勝
2017-18 セリエA:優勝 コッパイタリア:優勝 CL:ベスト8
2018-19 セリエA:優勝 コッパイタリア:ベスト8 CL:ベスト8
上記はユヴェントスの最近8シーズンの成績だ。ご存知の通り、4月20日のフィオレンティーナ戦に勝利し、リーグ連覇の記録を「8」に伸ばした。
移籍金0円で獲得した実力者たち
イタリア国内で他の追随を許さない強さを支えているのが、“巧みな補強”だ。今シーズン開幕前には、1億1700万ユーロ(約147億円)を投じて、クリスティアーノ・ロナウドを獲得するなど、豊富な資金力で常に移籍市場の勝ち組であり続けた。その一方で、“フリー移籍”でも多くの名手を獲得してきた。所属クラブを持たない選手やクラブとの契約が満了した選手が移籍する際は、クラブ間で支払われる移籍金が発生せず、選手は自身の望むクラブと自由に交渉を行い、移籍先を決めることができる。ユヴェントスがフリー移籍で獲得した選手たちの顔触れを見れば、いかに買い物上手かが分かるはずだ。そして、リーグ8連覇を達成したばかりだが、すでに来シーズンを見据えた補強も行っている。
写真=ゲッティイメージズ
※移籍金額は『Transfermarkt.de』を参照。(日本円は4月21日時点のレートで換算)
ファビオ・カンナヴァーロ
■2009年7月1日 レアル・マドリードから加入
2006年、キャプテンとしてドイツW杯でイタリア代表を優勝に導き、バロンドールを受賞。同年7月にユヴェントスからレアル・マドリードへ移籍した。1年目からリーグ優勝に貢献すると、翌年には連覇を達成。2009年にフリー移籍でユヴェントスに復帰した。翌2010年7月1日にアル・アハリ(エジプト)に移籍すると、2011年7月に現役引退を表明。現在は中国リーグ・広州恒大と中国代表の監督を兼任している。
ルカ・トーニ
■2011年1月8日 ジェノアから加入
フィオレンティーナ在籍時の2005-06シーズンに31ゴールを挙げてリーグ得点王を獲得すると、2007年にバイエルン・ミュンヘンへ移籍。1年目から得点王に輝き、チームのリーグ優勝に貢献した。その後はローマ、ジェノアと渡り歩き2011年、ユヴェントにフリー移籍で加入。翌2012年1月30日にアル・ナスル(サウジアラビア)に移籍した。
アンドレア・ピルロ
■2011年7月1日 ミランから加入
セリエA優勝2回、CL優勝2回、ドイツW杯優勝など、ミラン在籍時に数多くのタイトルを獲得。しかし、ケガの影響で出場機会が減ると2011年、10年間在籍したミランを退団し、ユヴェントスに移籍した。1年目の2011-12シーズンから、レギュラーとしてリーグ4連覇を達成。2015年6月1日にニューヨーク・シティ(アメリカ)にフリー移籍した。
ポール・ポグバ
■2012年8月3日 マンチェスター・Uから加入
2012年にマンチェスター・Uの下部組織からトップチームに昇格するも、出場機会を求め同年夏にユヴェントスへ移籍した。すぐに出番を与えられると、2012-13シーズンからリーグ4連覇、コッパイタリア2連覇を達成。トッププレーヤーの仲間入りを果たし、2016年8月9日にマンチェスター・Uに1億500万ユーロ(約132億円)で移籍した。
フェルナンド・ジョレンテ
■2013年7月1日 ビルバオから加入
ビルバオのエースとして通算111ゴールをマークし、2013年にユヴェントスに加入。1年目からリーグ戦16ゴールをマークして3連覇に大きく貢献した。2015年8月27日にセビージャへフリー移籍した。
キングスレイ・コマン
■2014年7月1日 パリ・サンジェルマンから加入
パリ・サンジェルマンの下部組織から、2013年にトップチームへ昇格。翌年に出場機会を求めてユヴェントスへ移籍した。しかし、思うように出番は訪れず、2シーズンでリーグ戦の出場数は15試合のみ。それでも、2015年夏にバイエルンへレンタル移籍すると、レギュラーとして活躍。2017年7月にバイエルンへ完全移籍した。また、移籍金として合計2800万ユーロ(約35億円)がユヴェントスに支払われた。
サミ・ケディラ
■2015年7月1日 レアル・マドリードから加入
レアル・マドリードでCL優勝を達成するも、ケガやチームの補強の影響で出場機会が激減。2015年にユヴェントスへフリー移籍した。1年目からリーグ戦31試合に出場し6連覇に貢献すると、CLでは決勝進出を果たした。
ダニエウ・アウヴェス
■2016年7月1日 バルセロナから加入
バルセロナでリーグ優勝7回、CL優勝2回をはじめ多くのタイトルを獲得して2016年にユヴェントスへ移籍した。2016-17シーズンはケガで途中離脱するも、リーグ6連覇とコッパイタリア3連覇に大きく貢献。翌2017年7月12日にパリ・サンジェルマンへフリー移籍し、ユヴェントスを退団。
エムレ・ジャン
■2018年7月1日 リヴァプールから加入
リヴァプールとの契約が満了となった2018年、ユヴェントスへ移籍。今シーズンはここまでリーグ戦25試合に出場し4得点を挙げている。
アーロン・ラムジー
■2019年7月1日 アーセナルから加入予定
2月11日、ユヴェントスはアーセナルに所属するアーロン・ラムジーが来シーズンから加入することが決まったと正式発表した。契約は2023年6月30日までの4年契約となっている。
OFFICIAL | @aaronramsey to join Juventus from next season ➡ https://t.co/6PFO3O5bpv#SeeYouAaron pic.twitter.com/BHjNaE8y9i
— JuventusFC (@juventusfcen) February 11, 2019
手にした利益は?
これらの選手を移籍金なしで獲得した反面、ユヴェントスは多額の利益も手にしている。コマンをバイエルンへ計2800万ユーロ(約35億円)、ポグバをマンチェスター・Uへ1億500万ユーロ(約132億円)で売却したことで、約167億円の利益を生み出した。
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By サッカーキング編集部
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