2019.03.17

ミラノ・ダービーについて知っておきたい7つのこと

ミランとインテルは、勝ち点1差で相まみえる [写真]=Getty Images
1998年にローマに語学留学し、同市内のアマチュアクラブ、ロムーレアの練習に参加。カルチョだけでなく全てのアッズーリをこよなく愛し、日伊協会会報誌『CRONACA』では、イタリアに特化したスポーツ記事を連載中。2017年11月『使えるイタリア語単語3700(ベレ出版)』を共同執筆。イタリア語検定協会事務局員。日伊協会にて4月より『カルチョで旅するイタリア』が開講。

“デルビー・ディ・ミラノ”。イタリア語でデルビーと発音する今季2度目のミラノダービーが、17日(日本時間28:30)にキックオフされる。ホーム扱いとなるミランはリーグ戦5連勝と絶好調。クリシュトフ・ピョンテクルーカス・パケタの加入によって完全に息を吹き返し、第26節後には、インテルと入れ替わる格好で3位に浮上した。

 一方、インテルは第7節以降3位の座を守ってきたが、第25節フィオレンティーナ戦に3-3と引き分け、4位に転落。主将の座を剥奪され、招集を拒否したマウロ・イカルディの問題が生じて以降、チームは下降線をたどり、調子を落としている。対照的なチーム同士の対戦となった今季2度目のミラノ・ダービーについて知っておきたい7つの情報をお届けしよう。

1.双方ともEL敗退

 ミランはヨーロッパリーグ(以下EL)においてグループステージですでに敗退しているため、この1週間で公式戦を戦うことはなかった。インテルも14日のELベスト16、フランクフルトとのホーム戦で0-1と敗戦。2戦合計0-1で敗れ、同大会敗退を喫した。つまり、ミラノの2チームはいずれもELから姿を消しているのだ。

 ミラノ・ダービー直前の一戦で敗れたインテルの精神的なダメージは大きいことが推測される。前述したとおり、リーグ戦5連勝中のミランが、精神的にも肉体的にもコンディションで優位に立っていることは間違いないようだ。

2.ダービー通算成績はインテルミランを凌駕

 両者の初の対戦は、いまから遡ること110年前の1909年1月10日。ミランが3-2でインテルを下している。セリエAでは169回の対戦で、インテルが63勝55引き分け。ミランの51勝を大きく上回っている。ただし、チャンピオンズリーグ(以下CL)では4度対戦し、ミランが2勝2引き分けと一度も黒星を喫していない。ここでは欧州で通算7度も頂点に立ったミランに軍配が上がる。

 昨年10月に対戦した時には、後半ロスタイムに決まったイカルディの決勝弾でインテルが1-0と勝利を収めた。なお、この試合では7万8000人が観戦。500万ユーロもの入場料売り上げは歴代記録となっているが、今回の対戦もチケットは完売しており、売り上げの記録更新に期待が寄せられている。

3.明暗が分かれるエースの存在

ミランの救世主となっているピョンテク(左)と、出場機会を失っているインテルのイカルディ(右) [写真]=Getty Images

 ミランは、今冬の移籍市場でジェノアから加入したピョンテクが得点を量産。リーグ戦7試合出場で6ゴールを奪い、瞬く間にチームにとって不可欠な存在となった。これが自身初のミラノ・ダービーとなるが、今季は前半戦に所属したジェノアサンプドリアとのジェノヴァ・ダービーを経験済み。ここでも得点をマークしており、ミラノ・ダービーでもインテルにとって最も危険な人物となることは間違いない。

 対するインテルは、昨季のセリエA得点王で今季もこれまで9ゴールをマークしていたイカルディがこの一戦も欠場が決定的。これで4試合連続でリーグ戦のメンバーから外れることになる。イカルディはミラノ・ダービーにこれまで13試合出場し、5ゴールをマーク。2017年10月15日の一戦では、ハットトリックを記録して3-2の勝利に大きく貢献した。今季前半戦のダービーで後半ロスタイムに決勝点を奪っていることからも、エース不在のインテルが戦力面での低下を強いられることは確実だ。そのため、代わってワントップを務めるラウタロ・マルティネスがどれだけイカルディの穴を埋められるかが焦点となるだろう。

4.最多得点はウクライナの英雄

シェフチェンコはミランのエースとして、ダービーで最も多くのゴールを挙げた [写真]=Getty Images

 ミラノ・ダービー最多得点は、ウクライナの英雄で現在は同国の代表監督を務めるアンドリー・シェフチェンコ。実に14回もインテルのゴールネットを揺らしている。2位はインテルミランの本拠地の名称にもなったジュゼッペ・メアッツァ。双方のクラブに所属したが、ミランでの1ゴールに対し、インテルでは12ゴールを挙げている。

5.ミランに返り咲いたレジェンドが最多出場

マルディーニ(左)とサネッティ(右)は、ともに両クラブを代表するレジェンドだ [写真]=Getty Images

 最多出場は、昨夏ミランに復帰しスポーツ部門の戦略及び開発ディレクターに任命されたレジェンドのパオロ・マルディーニ。56試合に出場している。2位はインテルのレジェンドで、現在クラブ副会長を担うハビエル・サネッティの47試合となっている。

6.熾烈なCL出場権争い

 インテルは7年ぶりとなった昨季に続く2年連続のCL出場を目指す。5位ローマとは勝ち点差が3と肉薄。現在は調子を落としているが、CL出場権獲得は死守したいところだ。一方、ミランは2013-14シーズン以来CLから遠ざかっており、インテルに勝利して一気に逃げ切りをはかりたい。勝ち点47の5位ローマ、同44で6位のアタランタと7位のトリノもCL出場権獲得に向けたライバルとなるが、ミランがこの試合に勝てばさらに波に乗り、勝ち点差6で2位に位置するナポリを捉えることも不可能ではないだろう。ナポリはここにきてバイオリズムが低下しており、完全に復調したミランが逆転で2位に入ることも夢ではなさそうだ。

7.主審は前半戦と同じグイダ氏

 前半戦のミラノ・ダービーは、イカルディの劇的弾でインテルが1-0と勝利を収めた。この試合で主審を務めたのがマルコ・グイダだが、後半戦のミラノ・ダービーでも主審に任命された。グイダは37歳の南部ポンペイ生まれ。2011年からセリエAの審判に従事し、今季は前半戦のトリノユヴェントストリノ・ダービーで主審を任されるなど、審判任命委員長の二コーラ・リッツォーリから大きな信頼を得ている。

文=佐藤徳和/Norikazu Sato
写真=Getty Images

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